「iPhone 4」が飛ぶように売れているが、発売されたばかりのこの携帯電話をさっそく購入したユーザーから不満の声も上がっている。
米国時間6月24日に発売されたiPhone 4を求めて人々は列を作り、購入するまでに6時間かかった人もいる。しかし、早くから先行予約したユーザーのもとに同製品が到着するやいなや、受信状態に関する問題や、画面に色のおかしい部分があったり、ケースに簡単に擦り傷がついたり、サードパーティー製アクセサリがうまく接続できなかったりという問題が浮かび上がってきた。
同日寄せられたユーザーからの最も顕著な苦情は、iPhone 4の側面を囲むように取り付けられているアンテナ部に触れると、特にiPhone 4をむきだしのまま左手で持っている場合、電波の受信状態に影響が出て信号がしだいに弱まるというものだ。
手がiPhone 4の底部と側面に触れていると、1、2分で3Gの信号が妨げられるというユーザーがいる。また、はっきりした再現性がないというユーザーもいて、個々の電話機、ユーザー、使用場所によって、問題の現れ方は異なるようだ。
Boy Genius Reportは24日午後、この問題がソフトウェアに関係している可能性をうかがわせる動画をYouTubeに公開した。投稿者は、「iOS 4」にアップグレードした「iPhone 3G」でも同じように、本体を握ると受信電波が弱まる様子を動画に収めている。
Appleが別途29ドルで販売しているゴム製のバンパーをiPhone 4に装着すると、ユーザーの指がアンテナに触れなくなり、問題は解消するという意見もある。Appleが初めて独自の保護ケースを発売すると決めた理由がそこにあるのかどうかは定かでない。これまでAppleは、保護ケースの供給をサードパーティーに委ねていた。
Appleにコメントを求めたが返答はなかった。
iPhone 4について寄せられている苦情は、アンテナの問題だけではない。報道によると、iPhone 4は擦り傷がつきやすいという。Engadgetは23日、5日間使用したデモ機の背面にいくつか目立つ擦り傷がついている写真を公開した。新型iPhoneでは前面と背面の両方に強化ガラスを採用し、これまでよりも傷がつきにくいようにしたというAppleの説明にもかかわらず、このような報告が寄せられている。
また、一部のサードパーティー製BluetoothアクセサリがiPhone 4ではうまく動作しないようだ。あるBluetoothヘッドセットは普通に使えるが、別のヘッドセットだと、Bluetoothを利用して音楽を聴いたりポッドキャストを再生したりするのに追加の手順が必要になる事例があるようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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