発明したのは「300年間成長し続けるかもしれない組織構造」--孫社長がビジョンを語る - (page 5)

坂本純子(編集部)2010年06月28日 10時43分

30年後、あらゆるものがクラウドと融合へ

  • 今後30年後のテクノロジの進化

 今後30年後の世界について、CPUのトランジスタ数は100万倍、メモリ容量も100万倍、通信速度は300万倍になると予測する。3万円の端末に保存可能なコンテンツは、CDならば2040年には5000億曲、新聞は3.5億年分、動画は3万年分入る計算だ。

  • 3万円程度の端末に保存できるコンテンツ量

 「生きている間にそんなに見きれん」と笑いながら、「ありあまるほどの情報が3万円ぐらいの端末で月々980円の定額で得られるという時代がくるかもしれない。これが仮に10分の1だとしても、100分の1だとしても、言いたいことは同じ」と語った。

  • 1秒間にダウンロードできるコンテンツ

 また、クラウドから1秒間でダウンロードできるコンテンツは300万曲になり、新聞は1秒間で2000年分。1秒間で世界中で発行されている新聞や雑誌、書籍が入れられるようになる。実質的に無制限の情報を収納できる容量のストレージができ、無限大のクラウドができるとした。

 「そうすると、その時代に紙の新聞なんてほぼ100%あり得ない。紙の雑誌、書籍、ほぼ100%あり得ない。音楽CDをトラックで運ぶなんて、ほぼ100%、1000%あり得ない」と断言した。

 今後、あらゆるものがクラウドと融合し、処理速度が速く、記憶容量や通信速度を持ったチップが入るという。家電製品だけでなくスニーカー、メガネなどにもチップが入ることにより、「あと53歩歩きなさい」とアドバイスし、健康管理をしてくれる靴が生まれたり、自動翻訳の字幕がでてくるメガネが誕生したりするかもしれない。字幕式翻訳メガネはすでにソフトバンクが特許申請を出しているとのことだ。

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