「脳とは、データとアルゴリズムを自動的に獲得するシステム。人間の脳は、勝手に学んで考え始める。脳型コンピュータは、知識の自動集積(データ)と知恵の自動生成(アルゴリズム)を合わせたもので、両方の武器を兼ね備える。誰かがプログラミングしたものではなく、自ら学習していく。脳型コンピュータが自ら発明する時代がくるかもしれない」と説明する。
すでに、一部では実現の兆しが見えており、「人間の能力をはるかに超えるコンピュータがあり、知恵まで勝手に獲得していくようになったら、人間より頭がよくなる。果たしてそこまで許すべきか。人間は制御できなくなるのではないか。しかし、知識と知恵は止められないぐらい進化するだろう。なにが有益で有害なのか、コンピュータに感情を持たすことを許していいのか。一番大きな議論に300年以内に突入することになる」と語った。
一方で、歴史の中でもクルマや電車などの発展において、人間にとってそれらは恐れる存在であったことを例に挙げる。
「機械は怖いもの、恐ろしいもの、人間社会を破壊するものという誤解があった。でもいまは共存している。同じように優しさと知性をもったロボットが、むしろ人間よりも優しくなるかもしれない。知恵だけでもってゴールを満たそうとすると、暴走してまでゴールを目指すということも起きる。だから、ハートを持たせるほうが、人々を幸せにする。われわれはそれを実現させたい」と話した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する