発明したのは「300年間成長し続けるかもしれない組織構造」--孫社長がビジョンを語る - (page 4)

坂本純子(編集部)2010年06月28日 10時43分

 「脳とは、データとアルゴリズムを自動的に獲得するシステム。人間の脳は、勝手に学んで考え始める。脳型コンピュータは、知識の自動集積(データ)と知恵の自動生成(アルゴリズム)を合わせたもので、両方の武器を兼ね備える。誰かがプログラミングしたものではなく、自ら学習していく。脳型コンピュータが自ら発明する時代がくるかもしれない」と説明する。

  • 「脳型コンピュータ」の実現

  • 学習型コンピュータ

  • 超知性の実現

 すでに、一部では実現の兆しが見えており、「人間の能力をはるかに超えるコンピュータがあり、知恵まで勝手に獲得していくようになったら、人間より頭がよくなる。果たしてそこまで許すべきか。人間は制御できなくなるのではないか。しかし、知識と知恵は止められないぐらい進化するだろう。なにが有益で有害なのか、コンピュータに感情を持たすことを許していいのか。一番大きな議論に300年以内に突入することになる」と語った。

  • 優しさと優れた知性、強い筋肉を持ったロボットが生まれるという

  • 300年後、今見ている景色とは違うライフスタイルになるかもしれない

 一方で、歴史の中でもクルマや電車などの発展において、人間にとってそれらは恐れる存在であったことを例に挙げる。

 「機械は怖いもの、恐ろしいもの、人間社会を破壊するものという誤解があった。でもいまは共存している。同じように優しさと知性をもったロボットが、むしろ人間よりも優しくなるかもしれない。知恵だけでもってゴールを満たそうとすると、暴走してまでゴールを目指すということも起きる。だから、ハートを持たせるほうが、人々を幸せにする。われわれはそれを実現させたい」と話した。

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