真の問題は、「Twitterの安定稼働能力にいまだに問題があるのはなぜか」ということだ。この問題は、2つの世界的なニュースが広まるなかで起きたことによって浮き彫りになっている。そのニュースとは、今も被害が拡大しているメキシコ湾の石油掘削施設Deepwater Horizonでの爆発事故と、それほど悲惨な話題ではない、4年に一度のFIFAワールドカップだ。国際的に関心の高い大ニュースがあると、より多くのニュース好きの人々がいつもより頻繁にTwitterを利用し、同時により多くのメディアが、人々の会話のトレンドに入り込む簡単な方法として、Twitterを利用したがるのは理解できる。
短文形式で早口のデジタルコミュニケーションは、特に、複雑でないモバイルデバイスに移植されやすい形式として定着している。Twitterはこの現象を生み出した企業としてずっと人々の記憶に残るだろう。しかし同社は、技術面でも事業面でも備えがないような状況に投げ込まれたことがあった。2009年夏、イラン大統領選挙後に起きた混乱の中で、Twitterは非常に重要な情報伝達手段であったために、米国務省はTwitterにサーバメンテナンス延期を要請した。この時点で、Twitterはそののんびりとした姿勢を多少はあきらめて、ビジネスモードに切り替えなければならなくなることが明確になった。
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