AppleはモバイルOSの名称を「iOS」に変更した。iPhone、iPod touch、iPadのいずれのOSも本質的に同じものだからだというのがその理由だ。最新バージョン「iOS 4.0」は、4月に初めてプレビューが発表され、今回6月7日に「Golden Master Candidate」としてデベロッパー向けにリリースされた。これは、24日に出荷されるすべての新しいiOS 4搭載デバイスに搭載されるものと同じバージョンということを意味している。注目に値するのは、Appleがこのソフトウェアアップデートを、iPod touchを含む互換デバイスのユーザーに対して無償アップグレードとして提供する点だ。同社はこれまで、iPod touchの大規模なシステムソフトウェアアップデートについては有償としていた。
Jobs氏がデモを行ったiOS 4の新機能としては、電子メール受信ボックスの管理の改善とマルチタスク処理が挙げられる。Jobs氏はまた、同社の新しい「iAd」プラットフォームの詳細についても説明した。iAdは、デベロッパーが開発したアプリ内にAppleが提供する広告を挿入できるプラットフォームだ。新OSリリースの約1週間後にあたる7月1日から、すべてのiOS 4互換デバイスで使用可能となる。
iOS 4の新機能や改良点の詳細についてはこちらを参照。
デフォルトの検索エンジンは引き続きGoogleだが、Yahooに加えて(うわさされていたとおり)Bingも選択できるようになった。Jobs氏は、Microsoftが多大な労力を払って検索結果がHTML5対応形式で表示されるようにしたと述べている。同様に、デスクトップでSafariの「Mac」版と「Windows」版を使うユーザー向けにも同じ調整が行われた。
iPhone向けiMovieの登場で、Appleの動画編集ソフトウェアをポータブルデバイスでも使用できるようになる。このアプリケーションでは、iPhoneで撮影した動画を編集してつなぎ合わせるほか、動画にズームやパン、トランジション、テーマなどを追加することができる。
このアプリは4.99ドルで販売され、iPhoneのいくつかのバージョンで動作する。
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