Hewlett-Packardは、同社のエンタープライズサービスの統合および活性化に向けた再編成において、10億ドルを費やし、9000人の人員削減を実施する。
同社は米国時間6月1日、企業顧客がビジネスを運営するためのより統合されたプラットフォームを提供する、一連の業務用データセンターに資金を投資する計画を発表した。このイニシアチブの下、HPのデータセンター、ネットワーク、アプリケーションも統合する予定である。しかし合理化と自動化を進めた結果として、HPは、今後数年間で同社従業員の約3%にあたる約9000人を人員削減する予定である。HPのウェブサイトの会社情報ページによると、同社の世界中の従業員数は約30万4000人であるという。
HPは、エンタープライズ再編成の費用として、約10億ドルを複数年にわたって投資し、同社の財務報告に計上する予定である。再編成が完了すれば、税込みで約10億ドル(税引きおよび再投資後で5億〜7億ドル)の節減が毎年見込まれると同社は述べた。
HPエンタープライズサービス担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるTom Iannotti氏は声明で、「これまで20カ月間、EDSの統合と収益性の改善に取り組んできた」と述べた。「統合はほぼ完了し、事業を成長および拡張させる大きな機会があることがわかった。これらの次世代サービスにより、われわれのクライアントは、HPのみが提供できる先進的なテクノロジとサービスの組み合わせによる恩恵を受けることができるだろう」(Iannotti氏)
具体的には、HPは、同社の「Converged Infrastructure」(同社はこれを未来のデータセンターであるとしている)を、クラウドへと拡張し、より拡張性に優れた統合テクノロジサービスを企業顧客に提供する計画である。またHPは、EDSの統合を完全に完了したあかつきには、その後数年間で様々な分野に6000人の人員を雇用する予定であり、削減される人員は差し引き3000人ということになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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