UPDATE 台湾のエレクトロニクスメーカー鴻海精密工業(Foxconn)の中国深セン工場で自殺が多発していることを受け、同社最大のクライアントのうちの3社が、同工場の状況を独自に調査していると述べた。
Appleは米国時間5月26日、Bloombergに対する声明で、「Foxconnで最近続いている自殺について、悲しみ、驚いている」と述べた。「Appleは、当社のサプライチェーン全体が安全な状態にあり、そこで働く人々に対し、尊敬と威厳をもった対応がとられるよう、最大限尽力する。Foxconnの上級幹部と直接連絡を取っており、彼らが本件を非常に深刻にとらえていると信じている」(Apple声明)
Foxconnは、Appleの「iPhone」「iPod」「MacBook」を製造している。
ノートPCの一部をFoxconnに発注しているDellも、この問題を調査している。「当社のサプライヤーが、当社の施設と同じ高い基準を採用することを望む。エレクトロニクス業界の行動規範、サプライヤーとのビジネスレビュー、自己評価および監査を含む、さまざまな手段を通してこの基準の徹底を図る」(Dell)
Hewlett-Packard(HP)も、「これらの悲しい事件に関連する可能性のあるFoxconnの慣習」を調査中であると述べた。
45万人の従業員を擁するこの工場では、2010年に入ってから、9人が自殺し、2人が自殺未遂を図り重傷を負った。同工場の死亡事件と状態を報道しようとするメディアに対し、鴻海精密工業は時に激しくそれを拒絶してきた。
鴻海精密工業の最高経営責任者(CEO)である郭台銘(テリー・ゴウ)氏は26日、報道陣を対象に自ら同工場を案内した。同工場の労働条件が劣悪ではないことを報道陣に印象付けようとしたものと見られる。
米国太平洋夏時間午後1時40分更新:CEOによる同工場のメディアツアーから数時間、Foxconn従業員の自殺がもう1件報じられた。この従業員は、深セン工場で飛び降り自殺したという。これで同工場の自殺者は2010年に入ってから10人目となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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