グーグルは5月21日、Googleが米国時間5月20日に発表したテレビ向けサービス「Google TV」について概要などを発表した。Google TV担当プロダクトマネージャーであるRishi Chandra氏によると、Google TVの核となる機能は検索だという。
Google TVの検索機能では、放送中の番組と過去のウェブビデオ(アーカイブ)、番組表を横断的に検索し、それぞれの検索結果を表示できる。ウェブとテレビの両コンテンツは1つのブラウザ上に表示され、ユーザーは検索結果ごとにウェブ画面とテレビ画面を切り替える必要がないという。
このUIはGoogleが開発しており、詳細な切り替え方法などは明らかにされなかったが、「ユーザーはウェブのコンテンツなのかテレビのコンテンツなのかを意識せずに視聴できる」とChandra氏は述べている。
Google TVはOSに「Android」を搭載し、ブラウザに「Google Chrome」を採用。「Flash Player 10.1」をサポートする。2011年初期にソフトウェア開発キット(SDK)を提供開始する予定で、同年夏にはプラットフォームもオープンソース化するという。
開発者はAndroidアプリをテレビで動かせるようになるほか、テレビに特化したサービスも開発できるとしている。Chandra氏は、「世界のPCユーザー10億人とモバイルユーザー20億人、テレビの視聴者40億人に対してビジネス機会がある」と語る。
端末は今秋に米国で発売する予定。ソニーがテレビとBlu-ray Discプレーヤーを、Logitechが既存の端末でGoogle TVを利用できるようにする機器「companion box」を提供する。入力端末についても両社が提供するほか、iPhoneやAndroidで操作できる専用アプリも発売する予定だ。加えて、2011年夏のオープンソース化以降は、ほかのパートナー企業とともに新たな端末を提供したい考えだ。
Chandra氏はGoogle TVについて、「スマートフォンが登場した時のような変化を期待している」と述べている。
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