Oracleは米国時間5月20日、顧客がデータベースの安全性を高められるようにするため、データベースファイアウォールベンダーのSecernoを買収すると発表した。
Secernoのファイアウォール製品「DataWall」は、オラクルのデータベースにもそれ以外のデータベースにも対応し、データベースへのアクセス方法を分析して、データベース管理者がアクセス制御ポリシを設定できるようにする。Secernoによると、アクティブモニタリングを利用してデータベースへの疑わしいアクセスを検知し、阻止できるという。Secernoは、企業が規制基準を順守していることを確認するための監査機能も提供している。
Secernoは、ファイアウォールセキュリティに焦点を絞って、ImpervaやGuardiumなどと市場で競争してきた。Guardiumは2009年12月にIBMに買収されている。Oracleは今回の買収により、自社のデータベースセキュリティ製品とSecernoのDataWallを組み合わせて、顧客が確実にデータを保護し、漏えいを防ぐのを支援できると考えている。
「Secernoの買収は、データベースセキュリティのリスク軽減が顧客にとってますます困難になってきている現状に直接対応するものだ。Secernoのデータベースファイアウォール製品は、オラクルとそれ以外のデータベースを防御ラインで囲い、外部からの脅威と内部からの不正アクセスに対する最前線の防備を提供する」と、Oracleのデータベースサーバ技術担当シニアバイスプレジデントであるAndrew Mendelsohn氏は声明で述べている。
金銭面の条件は明らかにされていないが、買収は6月末までに完了する見込みだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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