IBMは米国時間11月30日、データベースセキュリティ企業のGuardiumを買収したと発表した。
Guardiumは、大企業向けデータベース監視および保護サービスの分野における大手ベンダーだ。IBMによると、Guardiumの技術は、データの保全とデータベース活動の監視に加え、企業の法規制順守を補助する特定タスクを自動化できるという。IBMは、今回獲得した技術により、同社の顧客が重要なデータベースを内外の脅威からより効果的に守れるよう支援できれば、と期待している。
IBMによると、Guardiumの技術は、情報がアクセスされる際に特定パターンと異常パターンをチェックでき、これにより企業はデータの整合性を保持できるという。Guardiumの技術はまた、企業資源計画(ERP)や顧客関係管理(CRM)のソフトウェアのような企業向けアプリケーションを介した権限のないアクセスや不正行為を検出できる。
IBMのInformation Management事業部のゼネラルマネージャー、Arvind Krishna氏は声明で次のように述べた。「組織は重要データを内外の脅威から守るため、政府の指令、業界標準、ビジネスの要求に取り組んでいる。今回の買収により、顧客を支援する当社の能力がまた大幅に進歩する。それにより顧客は、データの管理と監視を行い、やがてはライフサイクル全般にわたる情報の安全性を向上できるようになる」
Guardiumは、マサチューセッツ州ウォルサムに本拠を置く非公開企業で、買収後はIBMのInformation Management Software部門に統合される。
IBMは2009年、臆することなく企業買収を継続し、企業向けサービスの範囲を拡大させている。7月下旬には分析と情報予測のSPSSを12億ドルで買収した。ほぼ同じ時期、セキュリティの必要性の高まりから、セキュリティプロバイダーのOunce Labsも買収した。
Guardium買収の金銭的な条件は公開されていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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