Microsoftは、来週予定されている「SharePoint 2010」のリリースを前に、セキュリティスイート「Microsoft Forefront Protection 2010 for SharePoint」をリリースした。
Forefront Protection 2010 for SharePointは米国時間5月4日にリリースされ、「Forefront」ファミリに加わった。Forefrontは、Microsoftのさまざまなソフトウェアをマルウェアから守るセキュリティ製品群だ。
「今回のリリースにより、『Microsoft Office SharePoint Server(MOSS)2010』『MOSS 2007』『Windows SharePoint Services 3.0 SP1』『Microsoft SharePoint Foundation 2010』を守ることができる」と、Forefront担当シニアプロダクトマネージャーのBrita Jenquin氏は、リリースを伝えるブログ記事に書いている。
前バージョン「Forefront Protection 2007 for SharePoint」からアーキテクチャの変更はほとんどない、とMicrosoftは述べている。しかし、最新バージョンではマルウェア対策エンジンのうち、CA、Sophos、AhnLabの3つが削られた。残ったエンジンは、Authentium、Kaspersky Lab、Norman、VirusBusterと、Microsoft独自のエンジンのあわせて5つだ。この記事の執筆時点では、3つのマルウェア対策エンジンの搭載を打ち切った理由についてMicrosoftは何もコメントしていない。
その他の変更点は、「PowerShell」と「Hyper-V」のサポートや新しいユーザーインターフェースなど、SharePoint 2010の新しい機能に対応するものだ。
「SharePoint 2010と足並みをそろえていくということだ。Forefrontのアーキテクチャは、基本的に前バージョンと同じだ」と、Forefront担当セキュリティプロダクトマネージャーのMichael Newberry氏は5日、ZDNet UKに語った。
Newberry氏によると、マルウェアの検出に失敗するエンジンがあるかもしれないので、Forefrontでは今後も複数のマルウェア対策エンジンを搭載していくという。「柔軟さが必要だ。新しいマルウェアが出現したとき、それを検出しないベンダーがあるかもしれない。そこで直ちに、層の厚い防御が効力を発揮する」と、Newberry氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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