Palmは米国時間4月16日、同社が身売りしているとの報道がなされるなか、主要なリーダーの1人が同社を離れる決心をしたことを受けて、幹部社員を引き留めるための策を実行に移した。
Engadgetは16日遅く、Palmのソフトウェア担当シニアバイスプレジデントMichael Abbott氏が退社することを投資家に通知する書類が米証券取引委員会(SEC)に提出されていることを発見した。Abbott氏は、Palmを代表して開発者の前で話すことも多かった人物だ。これと別ではあるが確実に関連のある声明の中で、Palmは上級幹部陣に対し、2年間同社に留まるようインセンティブを与えたと述べている。これには、同社の最高財務責任者(CFO)とグローバル事業担当シニアバイスプレジデントへの25万ドルの現金報酬も含まれるという。
Palmが3月の壊滅的な決算を受けて、大きな変化へ向けた準備を進めている可能性がますます高まったようだ。先週には、同社が身売りを計画しており、買い手としてはLenovo、HTC、Huaweiなどが有力との報道が流れた。
Abbott氏はPalmを代表して複数の開発者カンファレンスに何度も登場し、同社の「webOS」が発表されたばかりのころには、同OSについて説明したことがある。Abbott氏のPalmにおける正式な職務には、webOS向けの「アプリケーションプラットフォームおよびサービス開発」を率いることが含まれていた、と同氏のPalmでの経歴紹介には書かれている。
提出書類に名前が出ていた2人の幹部、すなわちサプライチェーンを率いるJeff Devine氏とCFOのDoug Jeffries氏以外に、誰がPalmの幹部社員引き留めリストに名を連ねているかは不明だ。Palmの経営チームのウェブページには、Minus Abbott氏のほかに8人の名前が記されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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