今後は日本独自機能も強化--ホームページ作成サービス「jimdo」創業者が来日

 KDDIウェブコミュニケーションズが国内で提供するホームページ作成サービス「Jimdo」。このサービスを開発する独Jimdoの創業者、Fridtjof Detzner(フリジオフ・デヅナー)氏、Matthias Henze(マティアス・ヘンツェ)氏、Christian Springub(クリスチャン・スプリングブ)氏の3人のが、創業3周年と日本展開1周年を記念して来日した。彼らにサービス提供の経緯や日本展開について話を聞いた。

Jimdo創業者 Jimdo創業者。左からFridtjof Detzner(フリジオフ・デヅナー)氏、Matthias Henze(マティアス・ヘンツェ)氏、Christian Springub(クリスチャン・スプリングブ)氏。

 彼ら3人は2004年、ドイツのCuxhavenで中小企業向けのCMSを販売する「NorthClick」を起業した。その後、友人からの「個人でCMSを使いたい」という相談をきっかけにして、2007年にJimdoを設立したという。Jimdoでは、「Pages to the people(すべての人にホームページを)」をコンセプトに、個人が簡単に利用できる無償のホームページサービスを提供している。日本ではKDDIウェブコミュニケーションズと業務提携し、2009年3月からサービスを開始している。

 個人向けサービスの展開にともない、ホームページ作成サービスにソーシャル機能やブログ機能を追加した。従来の企業向け機能については、有償版の「Pro」として提供しており、独自ドメインの利用やメールアカウント、メール転送、メールマガジン配信機能などを搭載している。また、4月12日からは、新たに最上位版となる「Business」を日本で開始した。企業向けサービスも個人向けサービスも基本的な設計は同じだが、企業向けの場合は、高可用性について特に注力しているという。

 Businessは、Proを利用している企業のさらなるニーズを満たすべく、メールアカウント数やメール容量、ストレージ容量などを大幅に増加し、ショップ機能での制限の撤廃などを実施した。またjpドメインへ対応したほか、モリサワフォントをウェブフォントとして利用するといった日本独自の機能強化もしている。特に、モリサワフォントに対応することで、日本語での豊かな表現が可能となり、ホームページのクオリティを上げることができたという。

 ProとBusinessの2つの有料サービスは、基本的に中小企業の利用を想定している。しかしBusinessは企業だけでなく“個人の集まり”での利用も促していくという。たとえば弁護士が個人単位で情報を発信するならFreeやProでいいが、弁護士が30人集まってコミュニティを形成したときにはBusinessの方がより効果的に情報を発信できるという。

 jimdoのビジネスモデルは、有料サービスでの課金のみ。個人向けサービスを無料で提供することでユーザーを増やし、有料版へ誘導していく形だ。企業の場合は独自ドメインを必要とするケースが多いため、無料版から有料版へ移行するケースも多い。

 Jimdoは現在8カ国語に対応しており、150カ国で利用されているという。これまでに200万のウェブサイトが作成され、8000万のページインプレッションがある。また、2月に追加されたカート機能のリリース後、すでに4000のショップと2万の商品が登録されており「ユーザーが求める機能を提供している確信がある」(同社)と自信を見せる。

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