今回、日本でサービスが開始されたBusinessだが、日本以外では半年ほど前から提供されている。海外では、Businessの機能がそろわないうちにサービスを開始していたが、日本ではフォントなどの独自機能を実装するために時間がかかったのだという。海外では、Proユーザーの約10〜20%がBusinessに移行している。今後さらに機能を追加していくので、移行率はさらに上がるとしている。
日本の市場について印象を聞くと、「サービスの活用の仕方や価値観においてドイツとよく似ている」(Jimdo)という。また、市場規模についてはドイツよりはるかに大きく、有料版への移行比率が高いそうだ。また、「特に携帯電話の浸透率、活用率が高いことも日本の特徴であり、携帯電話向けのホームページを作成したり携帯電話ユーザーをターゲットとしたマーケティングも行われている」と語り、KDDIウェブコミュニケーションズとともに、携帯電話への対応を早急に進めるとした。
もともとJimdoは、KDDIウェブコミュニケーションズ側がオファーした結果、日本でサービスを展開することになったという経緯がある。このため、ローカライズ作業や販売、サポートなどは、KDDIウェブコミュニケーションズが日本での窓口を務める。今回実装したモリサワフォントや今後の携帯電話対応なども、KDDIウェブコミュニケーションズとのパートナーシップがあったからこそできた日本市場向け施策だという。
Jimdoの開発は、ドイツ本社のエンジニア10名が手掛けている。開発言語はPHP、Javascript、それにCSSが中心。現在、ドイツのほか、米国や中国、日本のデータセンターにて合計70台のサーバを運用、管理している。
Jimdoは創立当初から、“難しいことを考えず、より簡単にホームページを作成できるようサービスを提供していく”というスタンスでサービスを提供しており、ユーザーには「(CMSという)システムとしての印象を与えないように意識してきた」(Jimdo)という。その一方、バックエンドについては、負荷分散やコスト圧縮の面からもクラウド技術については積極的に研究開発を進めるという。「ユーザーに一番近いサーバからデータを提供するコンテンツデリバリーの観点からも、クラウドは有効」(Jimdo)と話す。
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