インテル、SOHO向けに最適化した初めての「Atom」チップをリリース

文:Lance Whitney(Special to CNET News) 翻訳校正:中村智恵子、福岡洋一2010年03月05日 10時37分

 Intelは「Atom」チップを、世界中のネットブックから家庭用および小規模企業サーバまで広げようとしている。

 Intelは米国時間3月4日、SOHO(スモールオフィス/ホームオフィス)向けに最適化した初めてのAtomプロセッサをリリースした。新しいプラットフォームはシングルコアの「Atom D410」もしくはデュアルコアの「Atom D510」「82801IR I/O Controller」が組み合わされており、LaCie、LG Electronicsその他のメーカー製の小型サーバやストレージデバイスに利用できる。

 Intelによると新しいAtomチップは、従来のAtomとの比較で消費電力を50%節約し、性能も向上していて、高い処理能力が求められるSOHOサーバやNAS(ネットワークアタッチストレージ)デバイスでも役立つという。

 「通常NASシステムは企業において、データの管理、保存、アクセスに使われている」と、同社のData Center Group、Storage部門ゼネラルマネージャーSeth Bobroff氏は声明に記している。「家庭やスモールオフィスでは現在、デジタルコンテンツを作成し、使用するコンピュータ、ノートPC、ネットブック、携帯電話の数がこれまでになく増加している。モバイル環境の発達がデータおよびメディアの爆発的な急増と相まって、家庭とスモールオフィスを対象にした、簡単に使える集中型のネットワークストレージソリューションの必要性が生じている」(Bobroff氏)

 LG ElectronicsのNASデバイス「N4B2」は、現在Atom D510を利用している機器の1つだ。同社によると、N4B2は大量のデータの迅速な読み書きが可能で、SOHOネットワーク上で最大20人に対し高品質なコンテンツを同時にストリームできるという。

 Intelの新しいAtomチップとコントローラのプラットフォームは、PCIスロット6基、USB 2.0ポート12基のほかにeSATAポートを備えていて、メーカーがさらにデバイスを追加しストレージ性能を高めるために利用できる。同プラットフォームではホットプラグ機能も提供されるため、ユーザーはデバイスの電源を落とすことなく新しいドライブやその他の周辺機器を接続できる。また、Gigabit Ethernetコントローラが統合されており、Microsoftの「Windows Home Server」とLinuxをサポートしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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