K-Meleonのための機能拡張を作成しているYannis Kargas氏は、K-Meleonは統計が示すよりも実際はうまくいっているかもしれないと考えている。「大半の人々の考えと異なり、K-Meleonはユーザーベースが非常に限られたブラウザではない。確かに、一般的なメインストリームのブラウザよりはユーザー数が少ないが、本当のユーザーが存在しないような、無名のブラウザや忘れられたブラウザというわけでは断じてない」(Kargas氏)
Kargas氏によると、問題の根本にあるのは、ユーザーエージェント文字列と呼ばれるブラウザ識別テキストだという。多くのウェブサイトがこの文字列をチェックし、サポートしていないブラウザを拒否するため、あまり知られていないブラウザを使用するユーザーの多くが、アクセスを得るためにこの文字列を「偽装」している。そして、一部のサイトはこの文字列を正しく読み取らず、例えばすべてのGeckoベースブラウザをFirefoxとして認識する。
「残念なことに、技術に詳しくない多くのユーザーは、そのようなウェブサイトに遭遇したときに、単にユーザーエージェントを変更するだけで良いということを知らず、ブラウザに問題があると考え、(実際はブラウザに互換性があるとしても)そういったウェブサイトで『サポート』または推奨されているという理由で、最終的に『人気のある』ブラウザの1つを使おうと決心する」(Kargas氏)
FlashPeakも、スクロールバーの状況についてはよく思っていない。
同社の関係者Stephen Cheng氏は「ダウンロード数を追跡しているが、これまでのところかなり残念な数字(1日数百件)となっている。わたしとしては1日数千件を期待していた。だがゼロよりはましだ」と言う。
これらの企業には、メジャーなブラウザのようなリソースがないところもある。GreenBrowserとAvant Forceの担当者と連絡を取ろうとしたが、連絡が取れなかった。
しかし、あまり使われていないブラウザのうち体制が整っているものにとっても、存在価値のための戦いは厳しいだろう。例えば、欧州でかなりの支持者をすでに得ているOperaが、ブラウザ選択の導入をきっかけとして広報キャンペーンを開始する予定だ。
EUは、好奇心旺盛な人々に新しいブラウザを試す新しいチャンスを与えようとしている。しかし、そのような人々にとっても、ブランドの知名度は重要だ。ブランドという点では、Microsoft、Apple、Google、Firefox、そして末席のOperaでさえも、大きくリードしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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