Microsoftは米国時間3月2日、次世代の開発ツールソフトウェア「Visual Studio 2010」への移行を検討している開発者に向けて、新たな2つのプログラムを発表した。
同社によると、まず、「Visual Studio 2010 Professional」のリテール版に、「MSDN」(Microsoft Developer Network)プログラムの1年間試用版を「MSDN Essentials」として同梱する予定だという。MSDN Essentialsの登録者は、無料試用対象となるMicrosoft製ソフトウェアの全機能にアクセスできるわけではないが、「Windows 7 Ultimate」「Windows Server 2008 R2 Enterprise」「SQL Server 2008 R2 Datacenter」を開発とテストに利用できるほか、「Windows Azure」を20時間使用できる。
Microsoftはまた、「Visual Studio 2008 Standard Edition」や「Visual Studio 2005 Standard Edition」の利用者が、Visual Studio 2010 Professionalに299ドルでアップグレードできる期間限定プログラムを発表した。同社は、Visual Studio 2010の「Standard」版を提供せず、「Professional」「Premium」「Ultimate」の各エディションを提供する。
開発者部門主任のS. Somasegar氏は、ブログ投稿で次のように述べた。「これまで大勢から、Standard Editionの顧客がアップグレードしたい場合はどうしたらいいかとの質問を受けてきた。私は今日、現在のStandard Editionの顧客が手軽な価格で簡単にVisual Studio 2010へ移行できる、『Standard Offer』プロモーションを発表する。Standard Offerでは、Visual Studio 2005とVisual Studio 2008の各Standard Editionの購入者が、以前のVisual Studio 2008 Standard Editionの小売価格と同じ299ドルで、Visual Studio 2010にアップグレードできる」
Somasegar氏によると、Standard Offerは4月12日から10月12日までの期間限定で提供されるという。
Microsoftは、当初Visual Studio 2010の発売を2010年3月に予定していたが、2009年12月、予定より数週間遅れると発表した。
Visual Studio 2010は、「Windows 7」とWindows Azureへのサポートを追加するほか、「TiVo」のような記録機能を新たに搭載する。開発者らはこの記録機能により、開発中のアプリケーションがなぜ、どのようにクラッシュするかを確認できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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