この画像では、メシエ31(M31)とも呼ばれる有名なアンドロメダ銀河が、この上なく壮大に写っている。NASAのWISE望遠鏡は、4つの赤外線検出器のそれぞれを用い、このモザイク写真を撮影した。この写真の範囲は面積にして満月100個分以上、空全体のうち5度を占める。
この画像の青い色は成熟した星を表し、黄色や赤は、新しい巨大な星に温められた塵を示している。
アンドロメダは、銀河の中では最も地球に近く、250万光年しか離れていない。NASAによれば、「新しい星からなる環状の腕と古い星からなるぼんやりとした青い背骨」の詳細な様子は、望遠鏡で見ることができるという。この画像にはさらに2つの銀河が収められている。アンドロメダの中心の少し左上にあるM32と、渦状腕の中心の下にあるM10だ。この2つは、アンドロメダと重力によって結び付いている多数の銀河の中で最も大きい。
NASAによれば、アンドロメダは天の川銀河よりも大きく、星の数も多いという。しかし天の川銀河は、暗黒物質と呼ばれるものが大量にあるため、質量では上回る可能性が高い。
提供:NASA/JPL-Caltech/UCLA