モトローラは2月16日、Windows Mobileを搭載した業務向けモバイルコンピュータ「FR68」「FR6076」「MC9500」を発表した。発売時期は、FR68とFR6076は3月、MC9500は4月初旬よりエンタープライズ・モビリティ・ビジネスの販売代理店で購入できる。
これらの端末は、営業、生産、流通、配送などさまざまな業界で使うことを想定したもので、外回りでの営業ツールから社内での在庫管理まであらゆる場面に対応し、生産性と効率性を高めるツールになるとしている。
もっとも小型なFR68は、2009年に発表した、アジア地域の顧客ニーズをもとに設計された「FRシリーズ」の新製品だ。FR68は、音声と高速データ接続を同時処理し、GPSナビゲーション機能を提供する全機能搭載型3G/HSDPAに対応したもの。
IDバーコードリーダ、3.2メガピクセルのカラーデジタルカメラを搭載し、無線LAN通信、および、Bluetooth、IrDA接続も可能だ。Marvell XScale PXA312 624MHzプロセッサとWindows Mobile 6.1を搭載。1メートルの高さからコンクリート上への耐落下衝撃、砂塵、防水にも対応した堅牢性の高い製品となっている。重さは標準バッテリで252g、大容量の3600mAhバッテリ装着時は280g。
FR6076は、コンパクトフラッシュ拡張モジュール搭載し、3G/HSDPAに対応した端末で、2009年に発表したFR6070の機能拡張モデル。無線LANや高性能レーザ・バーコードリーダといった機能に、高速データ通信が加わったことにより、より高いレベルでのモバイル業務が可能になるとしている。
FR68とFR6076は日本通信株式会社のUSIMカードを利用でき、利用するには別途契約する必要がある。価格はオープンで、いずれも20万円台前半を想定しているとのことだ。
MC9500は、最上位モデルとして堅牢で高い機器管理システムを備える。Marvell XScale PXA320(806 MHz)プロセッサとMicrosoft Windows Mobile 6.1を搭載。無線LANやBluetoothも備える。モトローラのプラットフォームMobility Platform Architecture 2.0を採用した。価格はオープンで、40万円以下を想定しているとのことだ。
1次元レーザスキャナ、2次元イメージャにも対応。3メガピクセルのオートフォーカスカメラとスキャナやイメージャと組み合わせ、署名の取り込みや、状況証明、配達証明などにも用いることができ、運輸や物流、郵便や小包の配送、店舗直配、フィールドサービス、治安産業などのモバイル業務に向いているという。
インタラクティブセンサテクノロジが組み込まれており、例えばデバイスを落とした場合、それを検出して記録し、責任の所在を明らかにすることができるという。不使用時やディスプレイ非表示時には自動的にスリープモードに切り替え、電源をきめ細かく管理する。さらに、加速度計が組み込まれており、デバイスの向きに応じてディスプレイ表示の向きを動的に切り替えられ、顧客の署名の取り込みなどもスムーズに行えるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」