業績不振にあえぐハンドセットメーカーMotorolaから投資家を喜ばせるニュースが届いた。同社は米国時間10月29日、わずかながら黒字となる2009年第3四半期決算(10月3日締め)を発表した。
同四半期のGAAPベースの純利益は1200万ドル(1株あたり1セント)となった。前年同期には3億9700万ドル(1株あたり18セント)の純損失を計上していた。
一方、同四半期の売り上げは54億5000万ドルで、前年同期の74億8000万ドルから減少した。
Reutersがまとめたアナリスト予測は、平均で損益なしの売り上げ55億4000万ドルとなっていた。
Motorolaは第4四半期の見通しとして、継続事業による利益を1株あたり7セントから9セントと見込んでいる。アナリストの平均予測は1株あたり6セントだった。
Motorolaは端末「RAZR」がヒットして以来、ここ数年は業績が低迷しているが、Googleの「Android」OSを搭載した携帯デバイスに期待を寄せている。9月には最初のAndroid搭載端末「CLIQ」を発表した。また、第4四半期に入って数週間を経た10月28日には、MotorolaとVerizon WirelessがAndroidを搭載したスマートフォン「Droid」を正式に発表した。
第3四半期におけるMobile Devices部門の売り上げは17億ドルと前年同期比で46%下がったが、同部門の損失額は昨年同期の8億4000万ドルから1億8300万ドルにまで減少した。
第3四半期の携帯電話出荷台数は1360万台で、世界におけるマーケットシェアは4.7%だった。
Home and Networks Mobility部門の第3四半期の売り上げは20億ドルで、前年同期比で15%減少した。同部門の営業利益は1億9900万ドルで、前年同期の2億6300万ドルから減少した。
Enterprise Mobility Solutions部門の第3四半期の売り上げは18億ドルで、前年同期比で13%減少した。同部門の営業利益は3億600万ドルで、前年同期は4億300万ドルだった。
またMotorolaは、2月から最高財務責任者(CFO)代理を務めてきたEdward J. Fitzpatrick氏を正式なCFOとして任命したことを同日発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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