日本エイサーは1月27日、2010年の経営戦略説明会を開催した。エイサーにおける中長期目標として、1)2010年にモバイルで世界一のシェア、2)2011年にPCで日本のシェア第5位以内、3)2012年にPCで世界一のシェア--の3つの目標を掲げる。
日本エイサー代表取締役社長のボブ・セン氏は2009年を振り返り、「金融不況などいろいろな意味で大変な1年だったが、全体の目標に対してはあともうひと頑張りだった。2009年第3四半期に初めてDELLを抜いて世界第2位のPCベンダーとなったのは嬉しいこと」と笑顔を見せた。
ボブ・セン氏は「業界の集まりにいくと、(価格が安いので)市場破壊だと言われる。しかし、エイサーは3%以上の収益を出しており、決して赤字でやっているわけではない。得意としているサプライチェーンやチャネルのマネジメントなどによるもので、利益を犠牲にしているわけではない」と話す。
マーケティングコミュニケーション課 マネージャーの瀬戸和信氏は、「実際に、同程度のCPUのPCを出している3社と比較をすると、われわれが安いように見えるが、世界でみれば他社もエイサーと同じような値段。われわれは最安値ではなく、世界標準に合わせている」と説明し、「日本のパソコンは高過ぎた」と切り捨てた。
エイサーの日本におけるシェアは2009年は6%。今後は、エイサーが得意とするネットブック、ライトノート(ULV搭載ノート)、ノートブックを中心にラインアップを強化し、マーケットシェアを約7%へと引き上げたい考えだ。
なお、ネットブック分野においてワールドワイドで36%のシェアを持つエイサーだが、日本では17%。国内第2位という。「だれもが購入を検討できる低価格だから、すべての日本人に、高性能なモバイルを提供したい」と意気込む。
また、エイサーは、2010年後半にも日本でスマートフォンを市場に投入したい考えを示した。現在、キャリアと交渉している段階という。詳細は明かさなかったが、会場では、Windows Mobileを搭載したスマートフォンを披露していた。
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