では、今使っているiPhoneとXperia、どちらが選びやすいか、と言われると、なかなか難しい問題だ。iPhoneに触ったことがある人と、そうでない人によって、タッチパネルの反応や細かい心地よさへの評価が分かれるからである。
iPhoneを2008年7月から使ってきた身からすれば、Xperiaのブラウザ動作やメニュー切り替えはスムーズさなどの点で劣るという評価をせざるを得ない。またデコメールには対応しないものの、いわゆるケータイメールアドレスをSMS/MMSアプリでプッシュしてくれるiPhoneに比べ、ウェブ経由のアクセスとなるXperiaは見劣りする。
しかしひとたびYouTubeを再生してみたとき、あるいはカメラ撮影をしてみたときの経験はiPhoneを大きく上回るモノだった。一回り大きく美しい画面でのYouTube再生やマクロもきっちり美しく描き出すカメラの描写力など、メディアのリッチさに関しては、既存の他のケータイと比べても遜色なく、カメラ重視のユーザーに取っては、iPhone以上に移行しやすい1台となるはずだ。
2010年は、2008年のiPhone向けApp StoreのようにAndroidマーケットが非常に盛り上がると予想している。すでにたくさんのアプリが世界中から集まりつつあるが、2010年はiPhone版の移植も含めて、日本語でも楽しめるアプリがiPhone以上のスピードで揃ってくるだろう。
特にTwitter、Ustream、foursquareといった、海外で人気があるソーシャルウェブサービスのアプリは、すでにAndroid版も揃っているし、GPSを活用した30min.の口コミグルメアプリもすでにローンチ済みだ。現段階でも、Andoridアプリをキチンと楽しむことができる。
そしてなにより、iPhoneとも共通しているのは、いつでもブラウザがポケットに入る点だ。ケータイでは体験し得なかったオープンでフルサイズのウェブが気軽に持ち歩けるスマートフォンとしての素地は十分にある。スマートフォンをチョイスして新生活を迎えるなら、ぜひまず触ってみて欲しい。
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