4月に予定されているFacebookの大規模な開発者カンファレンスにおいて、最終的な製品が大々的に発表される、と予測する人もいる。
Facebookにとって面倒なのは、同社の決済事業計画がついに実現に向けて動き出したようだといっても、開発が手遅れかもしれないということだ。Facebookが大きくなればなるほど、同社が全く新しいものを立ち上げるのは難しくなる。Facebookの新しいプライバシー設定を発表するのに多くの準備が必要で、それでも結局は論争が起きたことを見れば分かる。Facebookにはユーザーの決済を処理する自前の製品が用意されていないことから、代わりに仮想通貨を扱う新興企業が何社か参入している。開発者に移行してもらうためには、Facebookはそれらよりはるかに優れた代替製品を提供する必要があるだろう。
もう1つの疑問は、一部の人が数カ月前に予測したように、最終的なFacebook決済製品の焦点がソーシャルゲーム業界に向けられるのかどうか、ということだ。Zynga Game NetworkやPlayfish(現在はElectronic Artsの傘下)のようなソーシャルゲーム企業は、主に仮想グッズの売り上げによって、Facebookの決済プラットフォーム上でも売り上げがとりわけ多い企業となっている。しかし、そうした企業がいつまでもFacebookに忠実であるわけではないことを示す、いくつかの兆候がある。Zyngaのゲームで最も人気がある「FarmVille」は現在、Facebookのプラットフォーム上だけでなく、farmville.comでも運営されている。Playfishの「Pet Society」も同様だ。
Facebookが、数カ月ぶりに開発者の話題の中心をゲームからそらし、その代わりに、オンラインニュースソースがアクセスを有料化するという、メディア業界に広まっている予測に賭けてみるのが適切と判断したということも、十分考えられる。例えば、The Wall Street Journalの記事を対象とする少額決済がFacebook Connectのボタンを通して処理されるようになれば、それは重要な意味を持つだろう。
Facebookが新たに雇用する人々にとって、こういったことが課題の一部になるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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