BCNは1月14日、全国のPC専門店や家電量販店のPOSデータに基づき、2009年で最も販売台数シェアが高かった企業を表彰する「BCN AWARD 2010」を開催した。全102部門48社が受賞している。
11回目となるBCN AWARD 2010では、市場やシェアの拡大を受けて、ネットブックとSSD、ヘッドホン・イヤホン、交換レンズ、Blu-ray Disc(BD)メディア、デジタルチューナ、DTPソフトの7部門が新たに開設された。
BDレコーダ部門でシャープ、DVDレコーダ部門で東芝、液晶ディスプレイ部門で日本エイサーがそれぞれ初受賞。デスクトップPC部門では、NECが3年ぶりに受賞した。また、キヤノンはデジタルカメラ(レンズ一体型)部門で6年連続の受賞となった。
BCN代表取締役社長の奥田喜久男氏は開会挨拶の中で、「2009年のIT業界は疲弊していた。2010年も波乱が待っているかもしれない。2010年を展望する上で、価格下落がいつまで続くかがポイントとなるだろう」と述べた。BCNは2010年を展望して、薄型テレビで年10%、レコーダで年15%前後、デジタルカメラで年10%強、PCで数%と、それぞれ価格下落が進むと予測している。
2010年の薄型テレビ販売台数は、バンクーバー冬季五輪やサッカーW杯などのイベントで押し上げられるが、依然としてエコポイントの効果が最も大きいという。「制度が継続する2010年の年末商戦まで効果が持続する」とBCNアナリストの道越一郎氏は分析しており、これにあわせてレコーダ市場全体の販売台数も前年同月比で20〜30%拡大する見込みという。
BDレコーダ市場でトップシェアを獲得したシャープは、低価格で販売台数を伸ばしたという。今後は、東芝がBDレコーダ市場に参入することで、より価格競争が激化するとしている。
このほか、「売りとなる機能を明確にする必要がある」(道越氏)と指摘するコンパクトデジタルカメラ市場では、キヤノンが販売台数シェア1位(19.6%)を獲得している。2位のカシオ(18.6%)と比べると、価格帯別販売台数の違いが顕著となりブランド力の強さが表れたという。
カテゴリ | ベンダー | シェア(%) |
---|---|---|
デスクトップPC | NEC | 21.2 |
ノートPC | 東芝 | 20.6 |
ネットブック | ASUS | 23.0 |
薄型テレビ(40型未満) | シャープ | 43.3 |
薄型テレビ(40型以上) | シャープ | 49.7 |
プラズマテレビ | パナソニック | 76.0 |
DVDレコーダ | 東芝 | 35.7 |
BDレコーダ | シャープ | 36.5 |
DVDプレーヤ | ソニー | 19.6 |
ヘッドホン・イヤホン | オーディオテクニカ | 25.7 |
携帯オーディオ | アップル | 51.5 |
デジカメ(レンズ一体型) | キヤノン | 19.6 |
デジカメ(レンズ交換型) | キヤノン | 39.1 |
デジタルビデオカメラ | ソニー | 40.8 |
デジタルフォトフレーム | ソニー | 34.0 |
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