BCN(奥田喜久男社長)は1月10日、PCやデジタル家電などの各分野で、年間販売数で1位を獲得した企業を表彰する「BCN AWARD 2008」の受賞社を発表した。全国の家電量販店など約2300店舗から集めたPOSデータをもとに、07年1年間の販売数量を集計して表彰するもので、 9回目の今回は94部門で42社が受賞した。
●デスクトップPCで富士通、デジタル一眼でニコンが初、シャープは3冠達成
PC などのハード上は部門では、デスクトップPC部門では富士通が初受賞。年間販売台数シェアは23.8%で、NECの22.7%を僅差で上回った。ノート PC部門では昨年に引き続き東芝が受賞した。レンズ交換型のデジタルカメラ(デジタル一眼レフカメラ)部門では、43.8%の年間シェアを獲得したニコンが初めて受賞。これまでの常連だったキヤノンは40.0%とここでも接戦が繰り広げられた。HDD・DVDレコーダー部門ではシャープが激戦の末トップを獲得し初受賞した。年間シェアは31.2%、松下は29.0%でわずかな差で惜しくもアワードを逃した。シャープは液晶テレビの32インチ未満、32インチ以上の両部門とも4年連続トップを飾り、今回は3冠を達成した。
また、新設された携帯オーディオアクセサリ部門ではエレコムが最初の受賞企業になった。ソフトウェア部門では、サウンド関連ソフト部門で、新世代のDTMソフト「初音ミク」を大ヒットさせたクリプトン・フューチャー・メディア27.6%の年間シェアを獲得し、ダントツで初受賞を果たした。
昨年に比べ、対象部門は1部門増え、受賞社総数は昨年の38社から4社増えた。ハードウェアでバッファローが9部門、アイ・オー・データ機器とキヤノンが6部門、ソフトウェアでソースネクストが10部門受賞するなど、複数の部門を受賞する企業もあった。
●「BCN IT ジュニア賞2008」では4チームと1名に栄誉
同日BCNは、優れた技術を持つ若きエンジニアを表彰する「BCN IT ジュニア賞2008」も発表した。高等専門学校の「プログラミングコンテスト」、「高校生ものづくりコンテスト」、「全国高校生プログラミングコンテスト」、そして全国の20歳以下の若者が対象の「U-20プログラミングコンテスト」といった大会の入賞者より選出するもの。
岐阜県立東濃実業高等学校・コンピュータ部、国立弓削商船高等専門学校・「join NASS」製作チーム/「Beauty and Beads」製作チーム、富山県立富山工業高等学校・全国高校生プログラミングコンテスト参加チーム、長野県松本工業高等学校・小口宏之さんが受賞した。
また「ITジュニア育成交流協会高山理事長賞」として、国立詫間電波工業高等専門学校・「WIND+WOW!」製作チーム、真岡コンピュータ・カレッジ・チーム「たかねっち」がそれぞれ受賞した。
BCNでは、1月25日に受賞社やPOSデータ提供会社などのトップを招き、東京・港区の青山ダイヤモンドホールで「BCN AWARD 2008」の表彰式を開催する。会場では、「BCN IT ジュニア賞2008」の表彰式もあわせて開催する。
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