さてと、ようやく始皇帝ケータイの電源を入れることにしよう。その前に電池とSIMカードのセットだ。電池蓋を開けると電池にもやっぱり象形文字。そして本体の内側にも象形文字が4文字。これがこのケータイの名前なんだろうが、どう読むのか知っている方はぜひ教えて欲しい!
電源キーを押すと、歴史ドキュメンタリーに流れるような音楽と共に兵馬俑がアニメーションで表示され待ち受け画面となる。この待ち受け画面の絵は始皇帝の通達を知らせる通達書を開いているのだろうか。なかなか味がある。
そして各メニューも兵馬俑や始皇帝が登場するなど中までちゃんと始皇帝のイメージを損なわない雰囲気になっているのだ。だがさらに奥のメニューに入っていくと、ごくごくフツーのトンデモケータイと同じ画面デザインになってしまうのが残念。電卓や世界時計も原色カラーを使った他のケータイと同じアプリが搭載されているだけなのだ。せっかくだから始皇帝の歴史とかのコンテンツでも入っていれば面白いのにねぇ。
一方始皇帝ケータイらしさを感じることができるのは着メロだろうか。トンデモケータイの着メロといえば、ただやかましいだけの大音量のもの、どこからか持ってきてしまった有名歌手の音楽などが一般的だ。ところがこの始皇帝ケータイは木琴を使った上品な音などがプリインストールされており、電話がかかってくるたびに着信音が優雅な気分にさせてくれる。アプリのカスタマイズまでは手が回らなかったため、せめて着メロくらいはオリジナリティーを出そうという努力が垣間見えているようだ。
ま、この始皇帝ケータイはパッケージやおまけで十分楽しませてくれたのだから、中身の細かいところまでは突っ込まないであげるべきだろう。購入者も筆者のようなケータイマニアというよりも、歴史好きや始皇帝に興味ある人だろうか。ケータイとしては使わずに自宅で飾っておく、なんてこともありそうである。
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