総合エンターテインメント企業のDisneyが、大手ソーシャルネットワークFacebookの最高執行責任者(COO)を務めるSheryl Sandberg氏を取締役候補に指名した。Facebookはもはや子どもや若者向けのサイトという域を脱しているが、Disneyは今でもFacebookを高く評価しているようだ。
米国時間12月23日のプレスリリースでDisneyは、2010年3月12日にテキサス州サンアントニオで開く同社の年次株主総会で、Sandberg氏の選任(および12人の現取締役の再任)について株主投票を行うと発表した。
Disneyの最高経営責任者(CEO)兼社長であるRobert Iger氏はプレスリリースで「Sherylは消費者のために新たな可能性の世界を開き、われわれの事業運営に大きな影響を与えてきたテクノロジー革命の最前線に立ってきた」とSandberg氏を紹介し、「すばらしい実務経験によって育まれた同氏の比類なき洞察力は、Disneyの株主にとって大いに価値あるものになるはずだ」と述べている。
Sandberg氏は、前COOのOwen Van Natta氏がFacebookを去ったのを受け、2008年3月に同社のCOOに任命された。Van Natta氏は現在、News Corp.傘下のMySpaceでCEOを務めている。Sandberg氏はFacebookのCOOに任命されて以来、メディアや広告業界との主要なパイプ役の1人となり、数多くの会議で講演し、同社の広告およびマーケティングサービスを売り込んできた。
Sandberg氏は、Facebookに入る以前に、Googleの販売担当幹部や米財務省の首席補佐官を歴任している。
では、Web 2.0の世界におけるDisneyの立ち位置はどこになるのだろうか? Disneyは子ども向けの仮想世界「Club Penguin」を所有している。これはソーシャルゲームやバーチャルグッズが本格的にもてはやされるようになるはるか以前に、同社が3億5000万ドルで買収したものだ。また、Appleが計画しているサブスクリプションモデルによるテレビ番組提供サービスへの参加をめぐって、両社の間で交渉が進んでいるとも報じられている。2009年春には、ジョイントベンチャーによるオンライン動画ポータルHuluのパートナーになり、NBC UniversalやNews Corp.といった当初からの参加者に名を連ねた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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