UPDATE Microsoftと欧州委員会(EC)が、「Windows」におけるウェブブラウザ選択の問題で和解に至った。
ECの競争政策担当委員を務めるNeelie Kroes氏は現地時間12月16日、Microsoftと争っていた「Internet Explorer」(IE)の独占禁止法違反問題に関して和解を公式に発表した。和解の一環として、欧州経済領域(EEA)内で販売されるWindows搭載PCでは、Internet Explorerに代えて別のブラウザをインストールできる「Choice Screen」(選択画面)が表示されるようになる
Choice Screenを使うと、広く使われているWindows向けブラウザから最高で12種類をインストールできる。選択肢にはIEのほか、有名なものではAppleの「Safari」、Googleの「Chrome」、Mozillaの「Firefox」、Opera Softwareの「Opera」、AOLのブラウザなどがあり、加えて比較的知名度が低い「Maxthon Browser」「K-Meleon」「Flock」「Avant Browser」「Sleipnir」「SlimBrowser」が入っている。
ユーザーはこれらのブラウザから任意のものを複数ダウンロードできるほか、IEを使い続けることもできる。加えて、ヨーロッパのコンピュータメーカーとユーザーは、IEを完全にオフにしてほかのブラウザをデフォルトに設定することもできる。さらに和解の一環として、Microsoftは、今回定められた複数ブラウザからの選択という方式を契約または技術的手段により妨げることを禁じられる。
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