サンフランシスコ発--Microsoftの「Bing」は米国時間12月2日、検索エンジンに豊富な地図機能と画像データを追加して、大きな1歩を踏み出したが、さらに多くのデータを収集しない限り、美しい写真だけでは「Google Maps」の圧倒的な力に打ち勝つことはできないだろう。
当地のMicrosoftのオフィスで行われたプレゼンテーションの中で、「Bing Maps Beta」が発表された。これはBing Mapsの中で実行される「Silverlight」ベースのアプリケーションで、Google「Street View」のMicrosoft版である「Streetside」と、市街を上から一望できる高度な「鳥瞰」画像をBing Mapsに加えるものだ。
筆者は2日午後、新しいBing Maps Betaで、サンフランシスコやニューヨークの道路を拡大してあちこち眺めたり、さまざまな検索を試したりして、楽しい時を過ごした。Bing Maps Betaのずば抜けて優れた長所は、街の中を移動しながら、高解像度の道路視点の写真と鳥瞰表示の写真をさまざまに切り替えられることで、まるで実際に道路をドライブしているような気分になる。
残念ながら、これは最も大きな短所でもある。高画質を有効にするにはMicrosoftのSilverlightをダウンロードする必要があり(SilverlightがなくともBing Mapsを使用することは可能だが)、このアプリケーションを10分もいじっているとかなりのシステムリソースが消費される。筆者の場合、Bing Mapsのウィンドウを開いたまま何も操作をしないと、アクティビティモニタは通常のペースに戻ったが、再度Streetside機能や地図のスクロールを操作し始めると、また上限に達してしまう。
それでも、Microsoftが作り上げたものはすばらしい。高画質であり、位置決めも非常に正確だ。鳥瞰表示も改善され、建物に隠れた道がよく見えるようになり、主要な建物の名称が地図上に表示されるようになった。
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