Barnes & Nobleは米国時間11月29日、電子書籍端末「nook」に対する需要過多のため、同製品の店頭での販売または展示を12月7日に延期すると述べた。
Barnes & Nobleのコーポレートコミュニケーションおよび広報担当シニアバイスプレジデントを務めるMary Ellen Keating氏はReutersに対し、「規模の大きい店舗を対象に12月7日に供給する予定だが、その数は非常に限られている」と述べた。同社は当初、11月30日に一部の大規模店舗でnookを限定販売するつもりだった。
1週間の遅れは、同社が11月20日以前に259ドルのnookを予約注文した顧客を優先しているからであるとKeating氏は述べた。
nookを待ち望む人々を落胆させるニュースは、今回が初めてではない。Barnes & Nobleが10月下旬に、急成長中の電子書籍端末市場への参入を正式に発表したとき、早く予約注文をした顧客には、11月末までにnookを発送すると同社は述べていた。
同社は、11月に入ってからその予定を延期し、予約注文した顧客には12月11日までに発送する見込みであると述べた。同社は、同端末の予約注文台数については明らかにすることを避けた。
それから同社は、11月20日にウェブサイトで、Amazonの「Kindle」に対抗する同端末は2009年末まで売り切れの状態にあり、20日以降に注文した顧客が端末を受け取るのは1月4日以降になると正式に発表した。
そのページの冒頭には、「最も人気の高いクリスマスプレゼントは売り切れている」というメッセージ、また「nookを今日注文する顧客には、2010年初頭にお届けする」と記されている。
筆者の同僚であるDavid Carnoyが記しているように、nookの延期はAmazonにとってはうれしい知らせかもしれない。同社の電子書籍端末は大量に在庫が用意されているはずである(Barnes & Nobleはこの予測に対し、同社は、クリスマスプレゼントとして包装して渡すことのできる、nookのクリスマス交換券を用意したと応じた)。年末商戦の結果がどう出るか、しばらく待って様子を見ることにしよう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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