論点は、このところ誰もがこぞって電子書籍端末の分野に参入しようとしている点だ。Barnes & Noblesの電子書籍端末「nook」が発表されてから2週間もたたず、タイヤメーカーであるブリヂストンが折り曲げられる電子書籍端末に関する計画を発表してからわずか数日、Creativeもこの電子書籍端末のブームに参加する可能性があるとCrave UKが報じた。
Creativeのファンサイト「EpiZenter.net」(この名称は同社の人気MP3プレーヤーのブランド「Zen」に由来する)によると、同社はシンガポールで現地時間10月29日に開催された年次総会において、「MediaBook」と仮称が付けられた同社初となる電子書籍端末の試作機を披露したという。MediaBookはタッチスクリーンや音声読み上げ機能、SDメモリカードスロットを搭載しているという。Creativeの「Zii System-On-Chip」技術上で動作し、インターネットに対応する予定だと言われている。
EpiZenter.netによれば、Creativeの戦略事業担当バイスプレジデントであるWillie Png氏は総会で、Amazonの「Kindle」は「書籍をテキストで表示するありきたりの電子機器でしかない」と説明し、Creativeの電子書籍端末は「リッチなメディア体験をサポートする1つの機器で動画や画像、テキスト、サービス」を利用するものになるだろうと述べたという。Creativeは、いわゆる「Kindleキラー」を開発する激しい競争に参戦する準備ができていると考えられる。
Creativeはフィクションや新聞、雑誌、教材、教科書などのMediaBook向けコンテンツの提供に関して、外国および地元の出版社10社と話し合いを行っているという。17紙の新聞と100種類以上の雑誌を出版するSingapore Press Holdings(SPH)は、Creativeと交渉している地元のコンテンツプロバイダーの1社である可能性があり、SPHは動画やラジオ番組を含めたMediaBook向けの多様なマルチメディアコンテンツを提供する方法について、Creativeとさまざまな可能性を探っていると述べている。
価格や発売地域については、まだ何も明らかにされていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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