popInとKauliは11月25日、業務提携を発表した。popInが提供するブログパーツ「popIn Rainbow」の最新版にて、Kauliの広告を表示する「in-text広告」の配信を開始する。
popInではブラウザ用アドオン「popIn」およびブログパーツ「popIn Rainbow」を提供している。popInを利用すると、閲覧中のウェブページ上でテキストをドラッグ操作して選択するだけで、閲覧ページ上でそのテキストに関するウェブ検索や商品検索を実行できる。popIn Rainbowはそのブログパーツ版となっており、設置したブログやウェブサイト上でpopInの機能を利用できるというもの。
一方のKauliは、リファラーやクッキーの情報を元にサイト訪問時のユーザーの目的を分析し、最適な広告を配信する「コンセプトマッチ」と呼ぶ方式の広告ネットワークを提供している。インプレッション数は非公開だが、「月間で1割ずつ増加しているペース」(Kauli代表取締役の蛯原健氏)だという。ネットワークに参加するのはほとんどは個人ブロガーだが、一部メディアも参加している。
popInでは今回の提携に合わせて、popIn Rainbowの最新版を公開した。最新版では、テキストをドラッグ操作で選択した際に表示される検索メニューの中にin-text広告と呼ぶ広告枠を用意する。これにより、選択したテキストの内容に合わせて、最適な広告を配信する。広告収益はKauliとpopIn、popIn Rainbowユーザーでのレベニューシェアとなる。
またpopIn Rainbowでは、サイト内検索機能を追加したり、検索結果の表示を変更しており、「これまで利便性だけが訴求ポイントだったが、ページビューや滞在時間の向上、加えてin-text広告による収益化をうたえるようになった」(popIn代表取締役の程涛氏)という。
またKauliでも、ユーザーの目に触れやすい本文内に広告を表示できることから、高いクリック率が期待できるとしている。加えて既存のユーザーに対してもpopIn Rainbowの導入することで、「収益機会の増加を図れる。インプレッション数は数倍になるのではないか」(蛯原氏)と期待を寄せる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」