「Kindle Store」で書籍を購入する人は、いまや「Kindle」リーダーを購入しなくても、PC上でダイレクトに読書が可能になった。
Amazonは米国時間11月10日、 Kindleユーザーが購入した電子書籍を、タブレットPC、ネットブック、ノートPC、その他のPC上で読めるようにする無料の新たなソフトウェア「Kindle for PC」を公開した。
同ソフトウェアは、Kindle for PCの専用ページからダウンロード可能である。インストールにおいてKindle for PCのセットアップを完了すると、ログインを促され、Amazonのアカウントの登録または新規アカウントの作成へと進むことになる。ログインの完了後は、Kindle Storeで購入済みの書籍や、リンクをクリックして新規に購入する書籍をダウンロードすることができる。
Microsoftは、10月にニューヨーク市で開催された「Windows 7」ローンチイベントにおいて、Kindle for PCのデモを行った。
Kindle for PCでは、Kindleリーダーで利用可能なオプションの多くが提供されている。たとえば、フォントサイズの拡大縮小、ページ幅や1行当たりに表示されるワード数の変更などが可能である。また、「Next Page」や「Previous Page」の矢印をクリックしたり、マウスのスクロールホイールを回転させたりして、ページ移動のナビゲーションが行えるようになっている。表紙、目次、最後に読んだページなど、特定のページへとダイレクトにジャンプできるほか、後ほど参照するために特定の箇所をブックマークすることができる。さらに、Kindleリーダー上で作成したメモやハイライトの閲覧が可能だが、現在のところは、Kindle for PCからの作成はサポートされていない。
Windows 7のマルチタッチに対応したPCを使っているユーザーであれば、2本指でつまんだり開いたりするピンチ操作で、ページを拡大したり縮小したりすることができる。
一方、Amazonは、複数の異なるデバイス間でブックマークを自動的に保存して同期する「Whispersync」テクノロジも導入している。たとえば、Kindleリーダーで書籍の特定のページまで読み進めた後、今度はPC上で同じページへと自動的にジャンプして、その読み終えていたページから再び読み始めることができる。
Amazonは、Kindle for PCの次期エディションで、他の複数の新機能の搭載も計画している。同社は、メモやハイライトの作成、書籍内のワードやフレーズ検索、画像の拡大や回転のクリック操作機能などが提供される予定であることを明らかにした。
Kindle for PCのリリースにより、現在のところKindle Store上の書籍は、Kindleリーダー、iPhone、iPod touch、PCにて購読可能である。Kindle for PCは、Windows 7、Vista、XPに対応している。Amazonは、まもなくMac版も提供する方針を打ち出している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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