Googleの検索結果の向上を目指す「Caffeine」プロジェクトが、サンドボックス段階を完了した。
2009年8月に入って「秘密のプロジェクト」として姿を現したCaffeineは、検索結果の表示速度向上および検索精度の改良を目指している。Googleの「Webmaster Central」公式ブログにおける当時の説明によると、Caffeineは、「その規模、インデックス速度、正確さ、わかりやすさ、他の分野において、これまでの枠組みを打ち破っていくプロセスの第一歩」になるという。
Caffeineのウェブページは、多くの人々に新機能を試用してもらい、そのフィードバックを受け付けるための開発者向けプレビューテストサイトとして立ち上げられてきた。しかしながら、Mashable.comによって指摘された通り、開発者向けの情報は掲載されなくなり、Caffeineの成功を伝えながら、次なる段階へと進むことを簡潔に記したGoogleからのメッセージに変更されている。
われわれが目にした成功から判断し、Caffeineは、より大規模なユーザー層向けに提供する用意が整った。すぐにでもデータセンターの1つに導入して、より幅広くCaffeineをアクティベートしていきたいと考えている。このサンドボックスはもはや不要となり、その役目を終えることになったが、われわれは各ウェブマスターやパブリッシャーから寄せられたテスト結果および前向きなフィードバックに心より感謝を表明したい。
Caffeineは、Googleの人気がある現在の検索エンジンのルック&フィールを変更することなく、より高速で質の高い、さらに柔軟な検索結果を表示することで、パフォーマンスを向上させるべく稼動することになると伝えられてきた。Googleは常に検索エンジンの改良に努めてきたものの、Caffeineは、2006年以降に検索インデックス技術へと加えられる最初の大きな改良となる。
実際のところ、いつからCaffeineが正式に提供されるのかに関して、現在のところはGoogleから何の正式な発表も回答も出されていない。
WebProNewsが8月末に実施したインタビューにおいて、GoogleのエンジニアであるMatt Cutts氏は、Caffeineへのフィードバックが非常にポジティブであると語っている。
また、Googleの今後の展開を予想しながら、Cutts氏は、たとえまずはデータセンターの1つにCaffeineが導入されて稼動していくことになったとしても何ら驚くようなことはないだろうと述べた。そして、Googleが新たな検索インデックスに満足すれば、Caffeineは、もっと多くのデータセンターにて導入が進んでいくに違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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