Googleおよび著作者と出版社を代表する団体は、書籍をスキャンしてデジタル化する権利について議論となっている和解案の見直しについて、提出期限をさらに延ばすよう裁判所に求めた。
Denny Chin判事はこの要求を認め、提出期限を米国時間11月13日に延期した。この要求が提出されたのは、米司法省からの反対を受けた当事者らが和解案を修正して提出する期限である9日夜を目前に控えたときだった。米作家協会(Authors Guild)や出版業界を代表する他の団体らは2005年、特定の種類の書籍を明示的な許可を受けずにスキャンするとしたGoogleの決定に対して訴訟を起こした。それを受けてGoogleは2008年、著作権で保護された絶版書籍をスキャンする権利はGoogleのみに与えられるという条件で和解に達していた。
しかし、この和解案は、提出とほぼ同時に著者やプライバシー擁護団体からの反発にあい、Googleは現在、和解案の承認に向けて長くきびしい道を歩んでいる。ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に提出された要望書によれば、9日からの延期は6日に行われた司法省との会談後に決まったようだ。
Googleはこの会談の内容についてコメントを拒否しているが、司法省が新しい和解案を承諾できる状況になかったことは想像に難くない。司法省は以前、和解案の複数の条項に反対した際に、「個々において重大なものであり、総体として懸念を引き起こすもの」と述べていた。だが、Googleはこの数週間、提案された変更は「限定的な外科手術で済む」ものとして軽く考えようとしていた。
どうやら、この患者の治療にはもう少し時間が必要なようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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