「Google Books」和解案見直し、提出期限は11月に-- AP報道

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:緒方亮、長谷睦2009年10月08日 10時34分

 「Google Books」をめぐる裁判が少なくともあと数カ月は続くことになった。この件を担当するニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所のDenny Chin判事は、新しい和解案の提出期限を11月に設定した。

 一部書籍のデジタル化に関し、出版社および著作者を代表する団体に対してGoogleが提案した最初の和解案に対しては、著作者、プライバシー擁護派、そして何よりも米司法省から反対の声があがっていた。この和解案について認可の可否を決定する審理は米国時間10月7日に予定されていたが、9月に入り出版社と著作者を代表する各団体が、司法省の懸念に対処した新しい和解案を提出するために期限の延長を求めていた。

 Associated Pressの報道によると、Denny Chin判事から関係者に対して新しい和解案を11月9日までに提出するように指示があったという。その場合、認可に関する審理はそれ以降に開かれ、その際には見直し後の和解案に対する反対意見のみが扱われることになる。

 当初の和解案は2008年10月に署名されたが、この和解案の複雑かつ広範囲におよぶ影響が出版およびテクノロジ業界で問題視され、最終承認は今回で2度目の延期となった。当初の和解案は、著作権で保護された絶版書籍をデジタル化する明示的な権利を世界で唯一、Googleに与えるという内容だった。また、和解案の一環として創設される独立機関のBooks Rights Registryが、書籍の権利保有者が共有する売り上げの分配を行う唯一の機関となり、スキャンされた書籍ライブラリの機関購読価格を設定する権利を持つことも定められていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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