Googleは米国時間11月2日、「Google Wave」の開発における重要なステップとして、外部との通信に独自のウェーブを活用することを願う人々に向けたサーバの開放へと踏み切った。
「ウェーブ(wave)」は、従来の電子メール、インスタントメッセージング、ファイル共有、オフィスのコラボレーションツールなどを統合した一連のメッセージを意味している。こうしたサービスの統合により電子メールを再発明するというGoogleの狙いを秘めたGoogle Waveには、すでに多数の賛成意見および反対意見が沸き起こっている。しかしながら、GoogleがWaveを提供するという展開は、まだ全体の一部分に過ぎず、外部の開発者にも機会が開かれて、「Google Wave API」セットを用いる独自のウェーブに似たサービスの構築が進められていくことになる。
そして、外部での実装も、いまやGoogleがWaveのサーバのフェデレーションを開放したため、Google Wave Federation Protocolを利用することで互いに通信が可能となる。つまり、もしA社が独自のウェーブサーバを構築するならば、Googleによって許可されたパブリックなピアツーピアネットワークを通じてB社のウェーブサーバとも相互に通信できることを意味している。
現在のところ、これはWaveの初期実験段階となる開発者プレビューのサンドボックスに限定されている。Googleはリリース以来、さらなるテストやバグ修正の目的で幅広いユーザー層へとWaveを提供してきているが、正式なリリースは2010年に入るまで計画されていない。
Waveの複雑なインターフェースは初期のテスターの間で完全な支持を得られるまでには至らなかったものの、外部の開発とフェデレーションサービスの統合により、もっと多くの人々に訴える仕方で同技術を活用する道が開かれることを意味している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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