「PlayStation 2」米国発売から9年--長寿の秘密を探る - (page 3)

文:Daniel Terdiman(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年11月02日 07時30分

 Divnich氏の見積もりでは、PS2の売り上げはソニーのビデオゲーム関連の総売上高に4%ほどしか貢献していない。そして、100ドルの小売価格では、利幅は比較的小さいだろうと同氏は言う。「だがPS2の素晴らしいところは、そしてそれはソニーがサポートを続ける理由でもあるが、ソニーブランドを支えていることであり、PS3や(「PSP」)への入口となっていることだ。PS2を買った人は将来PS3を買う可能性が高い。信じられないかもしれないが、消費者の忠誠度はかなり高い」(Divnich氏)

 ソニーもMicrosoftも、この記事に対するコメントの依頼に、本稿執筆時点までに応じることができなかった。任天堂はコメントを控えた。

PS3やXbox 360は10年間生き残れるか

 ソニーは以前から、同社のビデオゲームコンソールのライフサイクルは10年だと主張している。PS2が、9年を経てもなお、かなりよく売れていることを考えれば、10年間、あるいはそれ以上持ちこたえることを疑う理由はない。

 しかしPS3は、発売から3年ほどしかたっていない。10年の節目に到達するには、まだ7年間も生き残らなければならない。同様に任天堂のWiiも3年、MicrosoftのXbox 360も4年くらいしかたっていない。これらコンソールのいずれかがPS2と同じくらい長く生き残れるだろうか。

 Divnich氏は、生き残れると考えている。同氏は、「PS3は10年間持つシステムだろう」と述べ、Xbox 360も「その規模とソフトウェアライブラリだけから見て」同様だろうと付け加えた。

 しかし同氏は、PS2のライフサイクルの中ごろに新世代のコンソールが出て来たのとちょうど同じ歴史が繰り返されると確信しているようだ。

 「現世代のコンソールが新しいコンソールに取って代わられることなく9年間持ちこたえられるとは思わない。今後4年以内に、確実に新しいプラットフォームが登場する。(しかし)そうなった場合でも、PS3やXbox 360の価格設定は明らかに魅力的だろう」(Divnich氏)

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