ソニーによれば、米国の3世帯に1世帯はPS2を持っており、世界中でほぼ1億4000万人がPS2を持っているという。米国では現在までに5億本以上のPS2用ゲームが売れ、合計で1万タイトル近くのPS2用ゲームがリリースされている。ポーチにでも座って葉巻をふかし、近ごろの子供たちについて文句を言いながら老後を過ごす権利を得たマシンとしては、上出来だ。
Electronic Entertainment Design and ResearchのビデオゲームアナリストJesse Divnich氏は次のように語る。「9年前に登場したテクノロジに今も人気があることには、誰もが驚くと思う。ムーアの法則とは何だったか。技術力は18カ月ごとに2倍になるというものだ。したがって、テクノロジ分野で9年間も生き残っていられるというのは信じられないような偉業であり、ソニーはこれを誇るべきだ」
Divnich氏の考えでは、PS2が成功を続けている最も重要な要因は、その全体的な価値にあるという。このマシンは価格がわずか100ドルで、ちゃんとしたDVDプレーヤーを搭載している。
「もしDVDプレーヤーとして機能しなかったら、これほど長くは生き残れなかっただろう。多くのテクノロジについて、例えばXbox 360やPS3のような(コンソール)に初期の成功をもたらしたのは、それがゲームシステムであるということだった。しかし5年たてば、そのシステムの売り上げを後押しするのは、ほかの機能を実行するための能力になる。PS2について言えば、これは非常に手ごろな価格のDVDプレーヤーであり、なおかつビデオゲームシステムでもある。そしてもちろん、PS2用のゲームがまだつくられており、小売業者もサポートを続けている」(Divnich氏)
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