DIGAシリーズはこれまで、地デジ放送に限り録画番組の持ち出しに対応していた。画質はワンセグで、SDメモリーカードへの書き出しが可能。持ち出した動画は、対応の携帯電話やワンセグテレビで再生できる。
今回のシリーズからこの動画持ち出し機能が改善され、BS、CS放送も持ち出せるようになった。便利な機能だが、問題は再生環境が限られることだ。携帯電話で利用する場合は、やはりバッテリの“持ち”が気になる。携帯電話で動画を視聴すると、重要な通話のときにバッテリ切れを起こすのが心配だ。
また、筆者はSDメモリーカードからmicroSDメモリーカードへの変換と、抜き差しが手間に感じた。同社のワンセグテレビを持っていればアダプタを使わずにSDメモリーカードを抜き差しして動画を移動できるので不便は感じないが、携帯電話のように普及はしていない。
同様の機能として、ソニーのBlu-ray Discレコーダー「BDZ」シリーズが搭載する「おでかけ・転送」機能がある。「おでかけ・転送」はソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のゲーム機PSP(プレイステーション・ポータブル)や音楽プレーヤーの「WALKMAN」、カーナビ「nav-u」などでも再生が可能だ。また、メモリースティック以外に、USBケーブル(WALKMANは専用ケーブル)でのデータの移動にも対応している。
動画持ち出しは通勤、通学中でも録画番組を楽しめるのでたいへん重宝する機能だ。DIGAの持ち出し機能も対応アイテムを増やして欲しいと思う。
DMR-BW970は、大容量HDDを搭載することにより家族で使っても十分な録画時間を確保した。画質、音質は素晴らしく申し分ない。あとは約20万円という価格をどう見るかが選択のポイントだ。映像と音響の豪華なスペックをフルに活用するなら、相応の環境が必要だろう。最低でも10万円以上のスタンダードAVアンプを軸にセットアップすべきと感じた。自宅の環境に応じて、下位モデルも一緒に検討したい。
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