Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のボーダーズと共同でPCの検索とモバイルの検索の比較調査を行った。また、本調査はボーダーズが提供するセルフ型アンケートリサーチシステム「アンとケイト」を使用して調査を行った。
前回の「eコマースサイトの利用に関する調査」では、主にeコマースサイトの不満について調査した。その結果、「ページが重くて時間がかかる」ことがeコマースサイト利用者の最も多数が挙げる不満点であるなど、サイト利用者の不満や足かせになっている事象ががわかった。
今回の「eコマースサイトの利用に関する調査」では、eコマースサイトの工夫を利用者が感じているかや、会員登録に対しての考えなどを調査した。
【調査結果サマリー】
調査対象は、15歳以上の男女659人。性別は男性が50.8%、女性が49.2%。年代別は10代:16.7%、20代:14.9%、30代:16.1%、40代:17.5%、50代:17.8%、60代から:17.1%となっている。
Q1ではeコマースサイトにおける会員登録についてどう思うか尋ねた。その結果、「次回以降の入力が楽になるので便利だ」という回答が“非常にそう思う”“たまにそう思う”を合わせて68.7%と最も多かった。eコマースサイトの利用者は、住所や氏名といった入力が省略される利便性を強く感じていることがわかる。
以下、「無名な企業(信用できない企業)に会員登録まで求められると、購入を躊躇する」「IDやPASSの管理がめんどうだ」「会員登録前にプライバシーマークやSSLへの対応があるか確認する」といった、会員登録の不満点や不安点などネガティブな面が続く結果となった。こういった不満や不安は、個人情報流出関連のニュースによってプライバシーに敏感になり、会員登録を求める企業が多く、IDやPASSが増え続けることにうんざりしている利用者像を伺うことが出来るかもしれない。
次回の入力が省略されるという利点から考えて、次回購入予定のない利用者に向けて、会員登録なしで購入できるようにする工夫も有効であろう。その一方「自分に合った商品が紹介される機能があって良い」というポジティブな回答がそれらに続いている。eコマースサイトは「会員登録するもの」「会員登録型のサイトにした方が便利だ」という考え方のサイト運営者もいるかと思うが、会員登録に対する不安や不満を除いていく工夫も必要になるだろう。
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