Windows 7で買い換え需要喚起、活性化狙う--マイクロソフト社長 樋口氏 - (page 2)

冨田秀継(編集部)2009年10月22日 19時04分

 日本市場が重要な理由とは、「日本のPCメーカーとは特に重要な関係を結んでおり、各PCメーカーが(高い付加価値を持つ)プレミアムPCを開発してくれた」(Sinofsky氏)ことにあるという。

Steven Sinofsky Steven Sinofsky

 Windows 7が提供する高い付加価値としてSinofsky氏が挙げるのは、タッチパネルでの操作を可能にする「Windows Touch」、デジタルテレビ放送対応を進めた結果による「デジタルTVのサポート」、複数のPCでネットワークやテレビ視聴を共有できる「ホームネットワーク」だ。Sinofsky氏はこれらを「プレミアムエクスペリエンス」と総称している。

 「日本は最新技術を用いたコンシューマー向け電子機器でリーダー的存在。Windows 7とデジタルテレビは相性が良いのだ」と、Sinofsky氏は述べている。

 また、Windows 7とオンラインサービスの連携も重要になる。「Windows 7のデスクトップは、Windows Liveだけでなくブログや画像共有、動画共有サービスともよく統合されている」とSinofsky氏。「HotmailやSkyDriveとの連携によって、Windows 7が完成する」ことを強調した。

Windows 7は関連ビジネス全体で2兆3000億円以上の規模

 記者会見の最後にはマイクロソフト幹部とパートナー各社が集まり、鏡開きが行われた。

登壇したパートナーの代表とともに酒樽を割る樋口氏 登壇したパートナーの代表とともに酒樽を割る樋口氏
ホッとしたのか、鏡開きの直後に本日2度目の笑顔を見せた ホッとしたのか、鏡開きの直後に本日2度目の笑顔を見せた

 樋口氏は「Windows 7全体のエコシステムでトータルすると2兆3000億円以上の収益になる」(IDC調査)と述べ、「この景気停滞感の中で、少しでも活性化に向けて頑張りたい」と抱負を述べている。

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