Mozillaは、Firefoxの見た目が「Windows Vista」やWindows 7とマッチするように外見の変更に取り組んでいる。同社はそれによってFirefoxが「時代遅れ」に見えないようになることを望んでいる。Firefoxの「Mac OS X」版インターフェースにも、それに対応する変更がいくつかあるだろう。
バージョン4.0ではさらに大きな変更が行われる。このバージョンでは、各ブラウザタブにそれぞれのプロセスが割り当てられる予定だ。Lilly氏は「Firefox 4では、安定性を高めマルチコアの利点をさらに活用するために、より広くマルチプロセスアーキテクチャを採用する予定だ」と述べる。
もう1つの大きな変更点は、アドオンについてのものだ。Firefoxの大きな強みの1つは、アドオンによるカスタマイズオプションが充実していることだ。しかし、そうしたアドオンがブラウザのアップデートごとに使えなくなることが多いという、いらいらさせられる問題がつきまとっている。
Firefox 4では、「Jetpack」という現在開発中の新しいアドオンフレームワークを導入する予定だ。これは、Chromeと同じように、アドオンの構築にウェブベースのテクノロジを使う。現在のFirefoxでは、XULと呼ばれる基盤テクノロジを使っている。
Mozillaの考えでは、互換性以外のメリットとして、Jetpack機能拡張は作成や配布が簡単であり、ブラウザを実行中に再起動なしで更新できる。それでも、プログラマーにとっては大きな断絶を意味するだろう。
Shaver氏は「デベロッパーがJetpackやJetpack APIに移行したいと思うことをわれわれは望んでいる」と語った。現在の計画では、Firefox 4では古いアドオンテクノロジをサポートしない予定だという。
最後に、ブラウザの外見にはより多くの変更があるだろう。一部の人はChromeのコピーと呼んでいる。その内容は、ロケーションバーと検索バーの一体化、下辺のステータスバーの削除、ブラウザウィンドウの一番上にタブを配置するオプションの追加で、すべてChromeが導入したものだ。しかしLilly氏は、Chromeのコピーという考えに憤慨する。
「われわれは、コンテンツのためにできるだけ多くのウィンドウスペースを確保しようとしている。Chromeのほうに向かっているとは思わない。コンテンツにスペースを与えようとしているのだ」(Lilly氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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