しかし、新しい「Windows 7」インターフェース機能のサポートについては、ほとんどを待たなくてはならないだろう。今週発表された最新情報によれば、「『Aero Peek』はバージョン3.6でサポートするが、Windows 7タスクバーでの『Jump List』やダウンロード状況表示は、バージョン3.7まで待つ必要があるだろう」という。Aero Peekは、Windowsのタスクバーからアプリケーションの縮小版を見ることができる機能だ。Jump Listは、タスクバーにあるアプリケーションから飛び出るように表示され、最近使用した文書やウェブページを開くなどの操作をすばやく行うことができる。
バージョン3.7での大きな変更点は内部的なものだ。「Flash」などのプラグインが、メインのブラウザ処理から独立した計算処理プロセスへと移り、ブラウザがプラグインで起こる問題から守られるようになる。
「バージョン3.5の公開以降、特に最近1カ月ほどで、クラッシュが多くなった」とLilly氏は述べ、ウェブベースのマルウェアの攻撃やFlashによる問題を指摘した。また、この新たな設計により、Firefoxがいくつかの独立したタスクへ分割されるので、マルチコアプロセッサが提供するすべてのコンピューティングスレッドをもっとうまく活用するのに役立つはずだ。
ほかにバージョン3.7で登場するのは、2つのウェブ標準であるSVGとCSSを使用した新しいグラフィカルアニメーションだ。また、「Google Chrome」や「Safari」が非常に積極的に推し進めている方向に向かっている。新たなJavaScriptの機能が登場するだろう。
バージョン3.0で、MozillaはFirefoxに「awesome bar」を導入した。これは正式には「Smart Location Bar」と言うが、そう呼ばれることはあまりない。これを使って、アドレスを入力するだけでなく、以前訪問したサイトのURLを検索することもできる。バージョン3.7では、このバーに文字を打ち込むことで、アクティブなタブの間を移動できるような機能向上が期待されている。
Firefox 3.7では、ユーザーインターフェースにも大幅な変更点がいくつか含まれる予定だが、最終的な詳細はまだ検討中だ。可能性のある変更点としては、中止ボタンと再読み込みボタンの一体化、ホームボタンの代わりとなるホームタブ、メニューバーを非表示にして動作する機能などがある。
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