KDDI、厚み22mmに薄型化した燃料電池ケータイを披露--電池の着脱も可能に

永井美智子(編集部)2009年10月07日 15時55分

 KDDIは東芝と共同で燃料電池を内蔵した携帯電話を試作し、CEATEC JAPAN 2009で公開している。厚みを従来の半分程度にまで薄くした点が特徴だ。

 燃料電池とは、エタノールなどの燃料と酸素を反応させて電気を発生させる装置。燃料を注げば常に発電できるため、電力消費が激しくなっている携帯電話での新たな動力源として期待されている。

  • KDDIと東芝が共同開発した燃料電池内蔵の携帯電話。端末の側面から燃料を注入して使う

 KDDIと東芝は2005年にも燃料電池搭載端末を試作していたが、当時の厚みは40mmと分厚かった。今回は22mmにまで薄くした上、燃料電池部分だけを取り外して、通常のリチウムイオン電池を装着することもできるようにした。

 今回の試作機の大きさは、縦115mm×横50mm×厚み22mm、重さ182g。連続待ち受け時間は320時間で、セル発電量は400mW。燃料はメタノールを採用している。両社は将来的に、端末の厚みを20mm以下にしたい考えだ。

  • 燃料電池部分は酸素と反応するようメッシュ構造になっている。発熱時はやや熱くなるが、ノートPCと同じくらいの熱さとのこと

  • 燃料の残量がわかるメーターも付いている

  • 燃料電池部分は取り外し可能。リチウムイオン電池を装着することも可能だ

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