MS、米薬局チェーンCVSとの提携強化--処方履歴のオンライン管理を可能に

文:Lance Whitney(Special to CNET News) 翻訳校正:編集部2009年09月30日 11時10分

 CVS Caremarkは米国時間9月29日、薬局事業に関するMicrosoftとの提携を強化し、顧客が自分の処方履歴を「Microsoft HealthVault」アカウントにダウンロードできるようにしたと発表した。

 2008年6月より提供が開始されたこのCVSのサービスでは、顧客はMicrosoftの「HealthCare」ウェブサイトを通して、自分が利用してきた薬の履歴をオンラインで保存し、管理することができる。今回、ユーザーは「CVS.com」にアクセスし、自分のHealthVault記録にログインすることによって、処方履歴も追加できるようになった。

 Microsoft HealthVaultは、コンシューマーが自分の健康情報をオンライン上の単一の場所で保管できるようにする無料のサービスだ。同サイトでは、ダイエットや体調維持、緊急事態に備えての健康記録管理などについて、健康に関連するアドバイスも提供している。

 同サービスは、CVSで処方箋に従って調剤する人や、CVSのMinuteClinicの利用者に公開されている。MinuteClinicとは、厳選されたCVSストアで、コンシューマーがナースプラクティショナーから診療を受けられる小規模の診療所のことだ。今回、こうした診療所を利用する顧客は、検査結果などもHealthVaultに保管できるようになった。

 「HealthVaultとCVS Caremarkの提携拡大によって、より多くのユーザーが、自分自身や家族の処方情報を簡単に管理できるようになった」とMicrosoftのHealth Solutions Groupのコンシューマーヘルス担当ゼネラルマネージャーであるDavid Cerino氏は述べた。「これにより、コンシューマーが投薬計画をより管理しやすくなるだけでなく、個人が自分の処方履歴を目に見える形で医師に提供し、より調整のとれた医療を受けることも可能になる」(Cerino氏)

 CVSが医療に関する提携関係を結んでいる相手は、Microsoftだけではない。CVSは4月、Googleとの合弁事業を拡大し、顧客が「Google Health」を通して自分の健康記録を保存できるようにした。

 医療改革への流れを受けて、ほかのテクノロジ企業もこの分野に参入している。

 IntuitやMicrosoft、Dell、Intelなどの企業は5月、医師や病院にデジタル形式での記録保持を促すことを目的とするEHR Stimulus Allianceを結成した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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