Twitterは、伝えられるところによれば、10億ドルの企業価値を有するとの評価も出されることになった大規模な資金調達ラウンドを完了した。一方、Twitterの共同創設者兼会長であるJack Dorsey氏は、自ら投資を手がけてもいるようだ。数多くの情報筋が米CNET Newsに明かしたところでは、Dorsey氏は、位置情報のスタートアップ企業であるFoursquareの匿名エンジェルインベスターに含まれているという。
Union Square Venturesが中心となり、ニューヨークに本社があるFoursquareへの投資ラウンドが進められているというニュースは、9月に入って、米証券取引委員会(SEC)への提出書類から漏れ伝わってきた。一連の取り引きの条件に詳しい情報筋によると、135万ドルの提供資金のうち約20万ドルは、Dorsey氏を含むエンジェルインベスターによって拠出されているものの、非常に多くの資金提供者が含まれているため、Foursquareの突出した大株主は存在しないという。
Foursquareの経営陣は、(投資ラウンドの)リストに載せられた名前を公表しない方針を決定している。
TwitterとFoursquareは、すでに共通の投資家を抱えている。Union Square Venturesは、TwitterのシリーズAおよびBラウンドに参加したものの、このほど実施された資金調達ラウンドには参加していない。AllThings DのPeter Kafka氏は、(先日の)1億ドルの投資ラウンドは、初期投資を専門的に手がけるUnion Square Venturesにとっては論外であったのかもしれないと推測している。
一方、Dorsey氏はTwitterの初代最高経営責任者(CEO)であったものの、およそ1年前に、よりテクノロジ業界で豊富な経験を有する共同創設者のEvan Williams氏にCEO職を譲っている。Dorsey氏は、引き続きTwitterでも重要職にとどまってはいるものの、「Squirrel」というコード名が付されたモバイル決済ガジェットのスタートアップ企業へと新たに取り組んでいることも報じられている。
ニューヨークで立ち上げられようとしている事業に通じた情報筋によれば、Squirrelの実際の名称は「Square」になるという。Foursquareとの関連はない。少なくともわれわれはそう考えている(この件に関して、Dorsey氏から速やかなコメントは得られていない)。
追加の情報としては、最終的な名称は何であれ、SquirrelまたはSquareの本社は、ベイエリアではなくニューヨークに置かれる可能性がある。これは、Twitterがニューヨークへ本社の移転を計画しているのではないかとの誤ったうわさが9月に広まる要因となっていたのかもしれない。確かにTwitterは、急速に増える社員を収容可能な新たなオフィススペースを求めているところだが、今後も最初に本社を置いたサンフランシスコにとどまる方針を伝え聞いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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