Opera Softwareは現地時間9月1日、他の対抗するブラウザほど支持層は厚くないものの、依然として数多くの忠実なユーザーを抱えるOperaブラウザの最新版「Opera 10」の正式リリースを予定している。
同社はOpera 10に関して、性能の向上、インターネット接続速度が限られた環境でも高速化を実現する「Opera Turbo」モード、ウェブフォントを始めとする各種ウェブ標準のサポート、電子メールクライアントとして組み込まれている「Opera Mail」機能の改善といった特長があることを明らかにしている。すでに同社は、先週まで2度に渡ってOpera 10のリリース候補版をリリースしており、同社広報担当のFalguni Bhuta氏は8月31日、最終版が9月1日に正式発表されると発表した。
これまでOperaは数年間、市場を支配するMicrosoftの「Internet Explorer(IE)」や第2位を占める「Firefox」、さらにはAppleの「Safari」に代わる存在のブラウザとして提供されてきた。Googleの「Google Chrome」が出現した現在、Operaの市場シェアは第5位にまで落ち込んでいる。しかしながら、Operaブラウザは、しばしば新たな領域への進出を早期に達成してきた。たとえば、新たなブラウザのタブを開いた時にウェブサイトのサムネイルが一覧表示される「Speed Dial」機能が初めて実装されたのは2007年であった。いまやChromeとSafariにも同様の機能が実装されるようになっており、似たような機能の追加がFirefoxでも検討されているようだ。
「Google Docs」を始めとするウェブベースのアプリケーションを実行するために用いられる新JavaScriptエンジンの「Carakan」は、まだ完成していないものの、「Opera Unite」機能はOpera 10から実装される予定である。
Firefox、Safari、Chromeも、一様にアプリケーションのより良い基礎としてウェブを活用できるようにすべく、JavaScriptパフォーマンスの改良へ熱心に取り組んでいるところだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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