ゲームミドルウェア会社Havokでプロフェッショナルサービスグループを率いているRoss O'Dwyer氏にとって、この心情は非常になじみがあるものだ。同社ではこの7カ月あまり、夜に協力型一人称シューティングゲーム「Left 4 Dead」をプレイする機会を定期的に設けており、従業員と経営陣が同じように熱中している。
O'Dwyer氏は有名なラスベガスのマーケティング表現を引用しながら次のように語った。「わたしは部下を管理しているが、Left 4 Deadをプレイしている間はすべてがちゃらになる。Left 4 Deadをプレイしているときに言ったことややったことは、ゲームの中だけのことだ」
同氏によれば、ある従業員が「Left 4 Dead」の長所を語り始めたところ、オフィスの数名が「あたりに漂っていた」1つのアカウントを使ってゲームをプレイし始めたという。
しかし、すぐに12名もの従業員がこのゲームの正規ライセンスを入手し、現在では多くの夜を、オフィスでLeft 4 Deadのセッションにはまりながら過ごしている。O'Dwyer氏は上司としての立場にいるが、こうしたセッションの間は、勤務時間中のような尊敬は全く得られないことに気付いた。同氏も尊敬を期待してはいない。
「そこには命令系統が全く存在しない。わたしが下手で、チームで最低のプレーヤーだったなら、それはその通りのことだ。もしIT担当者がチーム最高のLeft 4 Deadプレーヤーだとすれば、わたしは彼に頭を下げる。われわれは皆、同じ基準で行動する。それは素晴らしいことだと思う」(O'Dwyer氏)
O'Dwyer氏にとって、夜にチームが集まってビデオゲームを行うことの利点は明白だ。それは団結力を高める素晴らしい方法だ。
「最高経営責任者(CEO)も参加した。そして、彼自身、こんなにも多くの人々がゲームをプレイしているのを見るのは素晴らしいことだと考えるようになった。実際、一緒に過ごす時間が多くなるほど、少しずつ障壁が取り除かれていく」(O'Dwyer氏)
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