レノボは8月19日、コンシューマ向けノートPC「IdeaPadシリーズ」全16モデルを発表した。9月5日より発売する。
国内ではこれまで、ネットブックをメインに販売してきた。海外ではすでに展開しているウルトラモバイルPC「Uシリーズ」やエンタテインメント機能を強化した「Yシリーズ」などを投入し、日本市場のラインアップを大幅に強化した。
中でも、「コンシューマの注目が集まる製品」(レノボ IDEA製品グループ バイス・プレジデントのウェイ・ジュン氏)と予測するのは、薄型・軽量化に力を入れたという「IdeaPad U350」だ。13.3型のワイド液晶を搭載し、厚さは約17mm、重さは最軽量構成で約1.6kgだ。超低電圧プロセッサを搭載し、約5時間のバッテリ駆動時間となっている。
デザインにも力をいれており、トップカバーにテクスチャーデザインを施し、パームレストはヘアライン仕上げで高級感を出した。5モデルをラインアップする。価格はオープンで、7万円程度を見込むという。
コンシューマのメインストリーム製品と位置付ける「IdeaPad Y550」は2モデルを発表。いずれも15.6型高解像度液晶(1366×768ドット)、DVDバーナー/プレイヤーを搭載している。エンターテインメント機能に力を入れており、Dolby Home Theaterを採用。5.1チャネルまたは6.1チャネルの音源を7.1チャネルのサラウンド・サウンドで再生できるのが特徴だ。
PCのディスプレイとサウンド・エフェクトをノーマル・モードからムービー・モードに簡単に切り替えられるソフトウェア「OneKey Theater」を搭載。タッチセンサ式のスイッチ・キーを1回押すと、ディスプレイのコントラストや音声をシアター仕様に調整し、映画をより快適な環境で楽しめるとしている。
オフィス搭載モデルも予定しており、市場想定価格は10万円以上を見込む。
このほかにも、ネットブック「IdeaPad S」シリーズの新製品として、12インチの液晶ディスプレイ搭載したネットブック「IdeaPad S12」も発表した。従来モデルの10.1インチ液晶ディスプレイよりも1回り大きい12.1インチ画面を搭載しているが、厚さは約22mm、重さ約1.55kgを維持したとしている。
新IdeaPad S10-2シリーズは、LEDバックライト付10.1型ワイドTFT液晶(1280×720ドット)を搭載した「高解像度モデル」と「Office Personal 2007搭載モデル」の計8モデルを追加した。カラーバリエーションは、ランプブラック、パールホワイトの2色、さらにOffice Personal 2007搭載モデルではローズピンク、シルバーグレーを加えた合計4色となる。
なお、現在はノートPCのみのラインアップだが、海外では展開しているオールインワン型デスクトップ「IdeaCentre C300」「IdeaCentre A600」を日本でも投入することを明らかにした。市場を見つつ、来期の導入を計画しているという。
レノボは2005年にIBMのPC部門を買収し、レノボブランドの強化に力を入れてきた。大和と北京、ローリー(米ノースカロライナ州)に研究所を持つ同社は、大和から20名を超える専門家を中国に派遣しているほか、中国から150名を超える技術者のOJT(On-the-Job Training)を行い、技術力の強化を図っていることを強調した。
今回発表されたIdeaPadシリーズには、アクティブプロテクションシステムやキーボードなど、ThinkPadで培った技術を活かしたものが多く含まれるという。
ウェイ・ジュン氏は、「法人の要求を満たす究極のツールがThikPad。コンシューマの心をIdeaPad製品でつかんでいきたい。レノボは、世界一革新的で高品質な製品をつくる」と意気込みを見せた。
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